エーピーランド（1993年生、母ダイワシヤトー）

エーピーランド（1993年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時5歳）と交配したダイワシヤトーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着5回、中央障害10戦2勝2着2回、地方1戦0勝2着1回。1998年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で2着に入った他、1997年のステイヤーズステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月15日、デビュー戦は西田雄一郎騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は466kg。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

1月21日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

6月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月22日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の苗場特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトライバルスピードからクビ差の2着に甘んじた。

7月20日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサザンハーバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

8月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は亀山泰延騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（1997年）

1月25日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で亀山泰延騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトラックブレーヴをハナ差振り切って休み明け初戦を物にした。

2月16日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で亀山泰延騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したマルタボーイにアタマ差届かず2着となった。

3月15日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で亀山泰延騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のダイワテキサスに4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

4月13日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で亀山泰延騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた13戦目は、緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で亀山泰延騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で亀山泰延騎手（8戦2勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月10日、中8週で迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のUHB賞（札幌芝2600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラライオーを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って4勝目をゲットした。

11月29日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（1998年）

1月6日、中4週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

6月6日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったサンライズフラッグに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月13日、連闘で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

7月18日、中4週で迎えた21戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったダイワテキサスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月29日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のしらかばステークス（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったミスズシャルダンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月17日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、伸びてきたユーセイトップラン決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月5日、中3週で迎えた25戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

6歳（1999年）

1月5日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

2月20日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月10日、中6週で迎えた28戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。最後は、勝ったエムジーハヤブサから3馬身半差の2着に敗北した。

4月24日、中1週で迎えた29戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のアポンマイワードに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月29日、中4週で迎えた30戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤスノテイオーから4馬身差の2着に敗北した。

11月21日、約6か月の休み明けで迎えた31戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた32戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた33戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（2000年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた34戦目は、田口大二郎騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた35戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田口大二郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のマキハタコンコルドをクビ差制して1着ゴールを果たした。

6月10日、中3週で迎えた36戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田口大二郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月18日、約5か月半の休養明けで迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で田口大二郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた38戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で田口大二郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。14着に敗れた。