フラガラッハ（2007年生、母スキッフル）

フラガラッハ（2007年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ケルト神話に登場する剣」。毛色は鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時8歳）と交配したスキッフルが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地41戦8勝2着1回。2012年、2013年と中京記念(ハンデG3)を連覇した他、2011年の阪神カップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールスキーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3歳（2010年）

1月5日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオースミマリオンを上がり2位タイの末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

1月17日、中1週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月27日、中5週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のハングリージャックを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 雨/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のベルベットロードを半馬身振り切って久々の実戦をモノにした。

10月31日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のスペルバインドをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

4歳（2011年）

2月6日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

2月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4月17日、中6週で迎えた10戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず16着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた11戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦2勝）。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず15着に終わった。

10月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のツルマルネオに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

10月29日、中3週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた14戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5歳（2012年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

6月23日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサワノパンサーを半馬身振り切って制した。

7月22日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のショウリュウムーンに1馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

10月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

11月18日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（3戦2勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず17着に終わった。

12月24日、中4週で迎えた20戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高倉稜騎手（4戦2勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

6歳（2013年）

2月24日、中8週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた22戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（5戦2勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

5月11日、中6週で迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（6戦2勝）。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

7月21日、中9週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミッキードリームを半馬身振り切って連覇達成

8月11日、中2週で迎えた25戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（8戦3勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で高倉稜騎手（9戦3勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

10月27日、中6週で迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高倉稜騎手（10戦3勝）。17頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた28戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高倉稜騎手（11戦3勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、5着に終わった。

7歳（2014年）

1月26日、中7週で迎えた29戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で高倉稜騎手（12戦3勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

3月15日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で高倉稜騎手（13戦3勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた31戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で高倉稜騎手（14戦3勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

6月7日、中8週で迎えた32戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で高倉稜騎手（15戦3勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月27日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で高倉稜騎手（16戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

9月28日、中8週で迎えた34戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で高倉稜騎手（17戦3勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月2日、中4週で迎えた35戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で高倉稜騎手（18戦3勝）。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

8歳（2015年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた36戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

3月28日、中8週で迎えた37戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

11月8日、約7か月半の休養明けで迎えた38戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は高倉稜騎手（19戦3勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず17着に終わった。

9歳（2016年）

1月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた39戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（20戦3勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

3月26日、中8週で迎えた40戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（21戦3勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月4日、中9週で迎えた41戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。