ツジノワンダー（1996年生、母ツジノチドリ）

ツジノワンダー（1996年6月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時9歳）と交配したツジノチドリが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着2回、地方10戦0勝2着1回。2002年のNSTオープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

2月7日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のジーワンハンターに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月17日、中9週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の山藤賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた3戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月20日、約7か月の休み明けで迎えた4戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、師走スター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

4歳（2000年）

1月22日、中4週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた6戦目は、’00フレンドリースパー特別（1）（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

3月18日、中4週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

3月28日、中0週で迎えた8戦目は、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた9戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレディスターダムをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

5月14日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の稲村ヶ崎特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のバンダムタイクーンに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月19日、中4週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

7月16日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の信夫山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したゲイリートマホークに半馬身届かず2着に敗北した。

8月5日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のホクトミラクルに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月27日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

5歳（2001年）

3月17日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月14日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のNiLS21ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードブレーブを上がり1位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って5勝目を手に入れた。

8月12日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

10月20日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた21戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたジェミードレス決め手に屈してハナ差の2着となった。

6歳（2002年）

5月19日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた25戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた26戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月28日、中1週で迎えた27戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の朱鷺ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

10月5日、中7週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のテンジンオーカンに1馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

10月20日、中1週で迎えた30戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

7歳（2003年）

6月15日、約8か月の休み明けで迎えた31戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

7月20日、中4週で迎えた32戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた33戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

9月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

8歳（2004年）

5月22日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた36戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、アザレア特別（宇都宮ダート1500m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったミヤマリージェントからクビ差の2着に甘んじた。

9月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた37戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、がんばれ宇都宮競馬特別（宇都宮ダート1900m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。12着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた38戦目は、秋桜（コスモス）（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は内田利雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた39戦目は、金井正幸騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の宇都宮記念（宇都宮ダート1900m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた40戦目は、神無月特別（宇都宮ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は藤江渉騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた41戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のスプリンターズ天馬杯（宇都宮ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた42戦目は、師走特別（宇都宮ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は金井正幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。12着に終わった。