クリソライト（2010年生、母クリソプレーズ）
Chrysolite
2010.02.02
クリソライト（2010年2月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「宝石の一種であるペリドットの別名」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時11歳）と交配したクリソプレーズが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2013年のジャパンダートダービー(Jpn1)に勝利した他、2015年、2017年と帝王賞(Jpn1)で2回2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。
経歴
デビュー前
キャロットクラブにて総額3,000万円（7.5万×400口）で一口馬主が募集された。
音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2012年）
7月7日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアップトゥデイトを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。
9月15日、中9週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイスカンダルに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。
10月13日、中3週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったヴェルデホに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
11月17日、中4週で迎えた4戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したドコフクカゼにアタマ差届かず2着に甘んじた。
12月23日、中4週で迎えた5戦目は、2歳500万下の樅の木賞（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたロードクラヴィウス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。
3歳（2013年）
1月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったソロルにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。
4月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコウエイアースに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。
5月19日、中5週で迎えた8戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエーシンゴールドを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。
7月10日、中6週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンゴールドに7馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。
11月4日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、Jpn1のJBCクラシック（金沢ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。
12月1日、中3週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。
4歳（2014年）
3月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。
4月19日、中2週で迎えた13戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。
5月11日、中2週で迎えた14戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。
6月29日、中6週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。
7月21日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ナイスミーチューに半馬身交わされて2着に敗北した。
9月23日、中8週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダノンカモンに7馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。
11月3日、中5週で迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったコパノリッキーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。
12月7日、中4週で迎えた19戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。
12月29日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた20戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。
5歳（2015年）
3月11日、中9週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のトウシンイーグルに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。
5月5日、中7週で迎えた22戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。
6月24日、中6週で迎えた23戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ホッコータルマエに3/4馬身交わされて2着となった。
10月7日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったサウンドトゥルーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。
11月3日、中3週で迎えた25戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。
6歳（2016年）
3月9日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリノスターオーに1馬身半の差をつけて連覇達成
4月16日、中4週で迎えた27戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。
5月21日、中4週で迎えた28戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。
6月29日、中5週で迎えた29戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。
9月11日、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、コリアカップ（大韓民国・ソウルダート1800m）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のクリノスターオーに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。
11月3日、中7週で迎えた31戦目は、Jpn1のJBCクラシック（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。
11月22日、中2週で迎えた32戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤井勘一郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったケイティブレイブに詰め切れず、4馬身差の2着となった。
7歳（2017年）
3月15日、約4か月の休み明けで迎えた33戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のユーロビートに6馬身の差をつけて4連覇達成
5月20日、中8週で迎えた34戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したグレイトパールを差し切れず、4馬身差の2着となった。
6月28日、中5週で迎えた35戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ケイティブレイブに交わされて1馬身3/4差の2着となった。
9月10日、コリアカップ（大韓民国・ソウルダート1800m）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったロンドンタウンから4馬身差の2着に敗北した。
8歳（2018年）
11月4日、約14か月の休養明けで迎えた37戦目は、Jpn1のJBCクラシック（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。
11月23日、中2週で迎えた38戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
12月29日、中4週で迎えた39戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。