フェルマグリオ（2008年生、母ローズバレッタ）

フェルマグリオ（2008年2月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「髪留め（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時16歳）と交配したローズバレッタが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方30戦12勝2着5回。主な勝ち鞍は2012年のもりおか短角牛レース(一般B1三)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月12日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

3歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

7月6日、約6か月の休み明けで迎えた4戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のマイヤ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた6戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

9月12日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳C2五（盛岡ダート1200m 小雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のルクールロゼに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月24日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイパイオニアに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月15日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2八（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクイーンザリッチを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って圧倒的支持に応えた。

10月30日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2六（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウショウキングに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジュテに約18馬身の大差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月28日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（5戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマイルカナチャンに約12馬身の大差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月19日、中2週で迎えた13戦目は、一般C1六（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（6戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

4歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた14戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、水沢競馬復活記念（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のコンカオルデールに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月22日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、コケモモレース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマイネヴィントに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、一般B2四（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモティーピーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月4日、中1週で迎えた17戦目は、一般B2二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（8戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤサムライに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月15日、中5週で迎えた18戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、気仙川レース（盛岡芝1600m 小雨/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のレディージャスミンを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

7月29日、中1週で迎えた19戦目は、一関夏まつりレース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は関本淳騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のトーホクスピリットに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月14日、中1週で迎えた20戦目は、猊鼻渓舟下りレース（盛岡ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したゲイリークインを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、中5週で迎えた21戦目は、一般B2一（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた22戦目は、オクトーバーカップ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で関本淳騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったソノマンマをクビ差捉え切れず2着となった。

11月3日、中3週で迎えた23戦目は、もりおか短角牛レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で関本淳騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のイーグルビスティーを半馬身振り切って勝利数を12に伸ばす

11月18日、中1週で迎えた24戦目は、夏油高原温泉郷レース（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で関本淳騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったウエディングサクラを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月1日、中1週で迎えた25戦目は、道の駅十文字まめでらがーレース（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で関本淳騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったグラスシューターに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた26戦目は、北上コロッケレース（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で関本淳騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月30日、中1週で迎えた27戦目は、良いおとなのこだわり賞（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で関本淳騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5歳（2013年）

3月2日、中8週で迎えた28戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、ブラッドストーン特選（佐賀ダート1750m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

3月24日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、アクアマリン特選（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

4月20日、中3週で馬体重を前走からさらに15kg減らして迎えた30戦目は、ダイヤモンド特選（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

5月6日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、メイ特選（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた32戦目は、エメラルド特選（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月2日、中1週で迎えた33戦目は、ジューン特選（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた34戦目は、パール特選（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（4戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた35戦目は、ムーンストーン特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（5戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。