アイルックユー（1992年生、母ベリーグランド）

アイルックユー（1992年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時7歳）と交配したベリーグランドが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方37戦18勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年の筑紫野賞(B1)。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

12月3日、デビュー戦は藤井正輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は508kg。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

4歳（1996年）

2月3日、中8週で馬体重を前走から28kg減らして迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた3戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は藤井正輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

5月5日、中8週で迎えた5戦目は、五十嵐剛紹騎手を鞍上に迎えて、一般C5ロ（三条ダート1200m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のマルタカショウリに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月20日、中1週で迎えた6戦目は、一般C4（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐剛紹騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた7戦目は、阿部正義騎手を鞍上に迎えて、一般C4イ（新潟(地)ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のヒノフジタカオーに4馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月15日、中1週で迎えた8戦目は、一般C3（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は五十嵐剛紹騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2イ（新潟(地)ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐剛紹騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のマッハゼウスをクビ差制して3勝目をマークした。

7月7日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐剛紹騎手（4戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、一般C1ロ（新潟(地)ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は阿部正義騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマヤノプレザントに2馬身の差をつけて制した。

10月10日、中2週で迎えた12戦目は、一般B3（三条ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部正義騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1（三条ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阿部正義騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1（三条ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で阿部正義騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1イ（新潟(地)ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で阿部正義騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のトミオカスターに半馬身の差をつけて優勝

12月8日、中1週で迎えた16戦目は、一般B3（新潟(地)ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で阿部正義騎手（6戦3勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。3着を確保した。

5歳（1997年）

1月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、一般B3（新潟(地)ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で阿部正義騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤマノワタボーからアタマ差の2着に惜敗した。

4月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、一般C1イ（三条ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で阿部正義騎手（8戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のトウカイビジンに7馬身の差をつけて制した。

4月12日、中0週で迎えた19戦目は、一般B3（三条ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で阿部正義騎手（9戦4勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のセントラモスに6馬身の差をつけて7勝目を掴み取った。

5月1日、中2週で迎えた20戦目は、一般B3（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で阿部正義騎手（10戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のオーエープリンスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月1日、中3週で迎えた21戦目は、一般B2（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で阿部正義騎手（11戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月7日、中4週で迎えた22戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のリュウチャンピオンに5馬身の差をつけて9勝目をマークした。

7月27日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のストーンファクトに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月14日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のリンデンクレーバーに8馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

9月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったケイワンクリスティから7馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中3週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた26戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のワイドファンタムをクビ差制して先頭ゴールを果たした。

11月8日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のダイワカリブに1馬身半の差をつけて制した。

12月8日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上B2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克也騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアームドホースに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6歳（1998年）

1月10日、中4週で迎えた29戦目は、4歳以上B2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島克也騎手（7戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のケイワンクリスティに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

1月25日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上B1 B2（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で鮫島克也騎手（8戦7勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のボタンチクゴに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

2月21日、中3週で迎えた31戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で鮫島克也騎手（9戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のポエムダンスに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月7日、中1週で迎えた32戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で鮫島克也騎手（10戦9勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ササロッキーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月19日、中5週で迎えた33戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で鮫島克也騎手（11戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のトリサンスキーを3/4馬身振り切って勝利数を18に伸ばす

5月23日、中4週で迎えた34戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で鮫島克也騎手（12戦10勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

6月6日、中1週で迎えた35戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で鮫島克也騎手（13戦10勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

11月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、下條知之騎手を鞍上に迎えて、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

12月5日、中1週で馬体重を前走から17kg絞って迎えた37戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた38戦目は、中島記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は下條知之騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（1999年）

1月5日、連闘で迎えた39戦目は、成松修一騎手を鞍上に迎えて、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた40戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で成松修一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた41戦目は、筑紫野賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（14戦10勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。