ハツシバエース（1983年生、母ユキノロマン）

ハツシバエース（1983年4月22日）は、日本の競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のハツシバオー（当時8歳）と交配したユキノロマンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は宮崎敏。戦績は、中央平地24戦9勝2着4回。1990年の京都記念(ハンデG2)で2着に入った他、1988年、1989年と鳴尾記念(ハンデG2)で2回2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

1歳（1985年）

9月7日、13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったハクラブグロリーから1馬身半差の2着となった。

9月21日、13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

3歳（1986年）

6月21日、4歳未勝利（中京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は岡冨俊一騎手。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

7月5日、4歳未勝利（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロシュレックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月6日、4歳以上400万下の豊中特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシンマドンナを半馬身振り切って勝利を手にした。

10月4日、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスズタカヒーローに1馬身3/4の差をつけて勝利を物にした。

10月19日、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡冨俊一騎手。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4歳（1987年）

11月28日、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡冨俊一騎手。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

12月20日、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡冨俊一騎手。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のスリーフレームを半馬身振り切ってトップでゴールに飛び込んだ。

5歳（1988年）

1月23日、ハンデ戦で5歳以上900万下の石清水特別（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岡冨俊一騎手。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月20日、5歳以上900万下の甲山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡冨俊一騎手。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツナミを豪快な末脚で半馬身差し切って勝利を物にした。

5月7日、5歳以上1400万下の烏丸特別（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で岡冨俊一騎手。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

7月2日、5歳以上1400万下のジュライステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で岡冨俊一騎手。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に終わった。

10月1日、ハンデ戦で4歳以上1400万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で岡冨俊一騎手。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンシングジオットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

10月22日、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で岡冨俊一騎手。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月5日、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で岡冨俊一騎手。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコクサイダイヤに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

12月4日、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で岡冨俊一騎手。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたヤエノムテキ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6歳（1989年）

2月19日、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

9月17日、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡冨俊一騎手。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスリーフレームに1馬身の差をつけて勝利を挙げた。

10月8日、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月5日、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のムービースターに3馬身の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

12月3日、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったミスターシクレノンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7歳（1990年）

1月21日、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

2月18日、ハンデG2の京都記念（阪神芝2500m 晴/良）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は岡冨俊一騎手。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナイスナイスナイスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。