イッテツ（2012年生、母Temple Street）

イッテツ（2012年3月2日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「一徹。思い込んだら頑なに押し通す事」。毛色は鹿毛。種牡馬のInvincible Spirit（当時15歳）と交配したTemple Streetが13歳のときに産んだ仔が本馬である。2017年の京阪杯(G3)で3着に入った他、2017年のUHB賞(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月24日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルヨバクシンに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月21日、中2週で迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

3歳（2015年）

2月15日、中7週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

3月22日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

7月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のホストを3/4馬身振り切って優勝

8月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着に入った。

10月24日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三鷹特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

4歳（2016年）

1月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

5月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したスマートプラネットに3/4馬身届かず2着となった。

5月28日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモフレンチを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

8月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の2016ワールドオールスタージョッキーズ第3戦（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたクリノハッチャン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月3日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のペイシャフェリシタに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月2日、中3週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオーヴィレールに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月10日、中9週で迎えた18戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5歳（2017年）

1月15日、中4週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

4月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

6月18日、中6週で迎えた22戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

8月6日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヒルノデイバローをクビ差振り切って6勝目を挙げた。

8月27日、中2週で迎えた24戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

10月8日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、最後はラヴァーズポイントと並んで3着同着となった。

11月26日、中6週で迎えた26戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。