グランブリッジ（2019年生、母ディレットリーチェ）

グランブリッジ（2019年4月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「壮大な架け橋」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時16歳）と交配したディレットリーチェが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は金舛幸夫。2024年の川崎記念(Jpn1)で2着に入った他、2023年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、金舛牧場から「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、サイプレスホールディングスによって341万円で落札された。

新谷功一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月25日、デビュー戦は小沢大仁騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

11月13日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2022年）

1月16日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小沢大仁騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスパークルアイズに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月27日、中5週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのネモフィラ賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小沢大仁騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月17日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小沢大仁騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のスミに1馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

6月15日、中7週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラブパイローを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月11日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 雨/不良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のプリティーチャンスをクビ差振り切って3連勝で重賞2勝目をマークした。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したヴァレーデラルナにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月30日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテリオスベルを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2023年）

1月25日、中7週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヴァレーデラルナに1馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月1日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヴァレーデラルナに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを奪取した。

7月5日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3（川崎ダート1600m 曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたアーテルアストレア決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月3日、中3週で迎えた14戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったアイコンテーラーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月21日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったディクテオンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2024年）

2月12日、中7週で迎えた16戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月3日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したライトウォーリアにアタマ差届かず2着となった。

5月8日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したオーサムリザルトにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月26日、中6週で迎えた19戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月1日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（8戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアイコンテーラーをアタマ差振り切って5つ目の重賞タイトルを奪取した。

11月4日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（佐賀ダート1860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（9戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったアンモシエラに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。