エムエスファントム（1998年生、母フジノシーマー）

エムエスファントム（1998年6月21日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のカヅミネオン（当時12歳）と交配したフジノシーマーが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は黒川賢司。戦績は、地方24戦9勝2着3回。2001年のアラブダービー(アラ系3歳)に勝利した他、2001年のアラブ王冠(アラ系3歳)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

竹下直人厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2000年）

10月12日、デビュー戦は岡部誠騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュシルバー（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドランチに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月2日、中2週で迎えた2戦目は、アラ系3歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のヘイセイコンコルドに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月20日、中2週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のペアーピストンに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

12月5日、中1週で迎えた4戦目は、アラ系3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のミュータンスに4馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

12月29日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのジュニアキング（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったツルギベンサーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2001年）

1月30日、中4週で迎えた6戦目は、アラ系一般A10（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったヘイセイサポートからハナ差の2着に甘んじた。

4月13日、中9週で迎えた7戦目は、アラ系一般A8（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のラストチャンスに半馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

5月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦のアラブカップ（名古屋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のドラゴンツバサに半馬身の差をつけて優勝

5月16日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンのアラブダービー（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（7戦5勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツルギベンサーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの全日本アラブ優駿（園田ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンのアラブ王冠（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（8戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のドラゴンツバサをクビ差制して8勝目を収める

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、オクトーバーオープン（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（9戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた13戦目は、神無月オープン（名古屋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（10戦7勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったマリンレオから5馬身差の2着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた14戦目は、3歳戦の全日本アラブグランプリ（福山ダート2250m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（11戦7勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月27日、中4週で迎えた15戦目は、内沢信昭騎手を鞍上に迎えて、師走特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

4歳（2002年）

1月17日、中2週で迎えた16戦目は、ジャニュアリオープン（名古屋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3月5日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のアラブスプリング賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部誠騎手（12戦7勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月9日、中8週で迎えた18戦目は、新緑特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（13戦7勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

5月24日、中1週で迎えた19戦目は、メイオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（14戦7勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のヘイセイチェッカーをアタマ差制して勝利を手中に収めた。

6月14日、中2週で迎えた20戦目は、ジューンオープン（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（15戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた21戦目は、ジュライオープン（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（16戦8勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、長月オープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（17戦8勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

5歳（2003年）

3月26日、約6か月の休み明けで迎えた23戦目は、弥生特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（18戦8勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月6日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、立夏特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（19戦8勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。9着に敗れた。