メイショウビトリア（1987年生、母サクラスイセイ）

メイショウビトリア（1987年4月5日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時7歳）と交配したサクラスイセイが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡本牧場。戦績は、中央平地39戦6勝2着10回。1991年の京都大賞典(G2)で2着に入った他、1992年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

3月31日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 小雨/重）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のミリオングレイスに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月12日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下のあやめ賞（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のかきつばた賞（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、シンテイオーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月16日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月12日、中7週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ビクトリヤシチーに交わされて2馬身半差の2着となった。

8月25日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったヒットチャートに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月9日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の横津岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマキハタビッグに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月23日、中1週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/不良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るライオンエリナを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

11月17日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、メインキャスターに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中3週で迎えた12戦目は、オリオンステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマッハシチー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（1991年）

1月12日、中3週で迎えた13戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のボストンキコウシに1馬身の差をつけて制した。

2月9日、中3週で迎えた14戦目は、すばるステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（11戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のウメノアクティブに1馬身半の差をつけて制した。

6月8日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったプレクラスニーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメジロマックイーンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

11月17日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のキョウワユウショウに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

5歳（1992年）

2月2日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ヤマニングローバルに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

3月22日、中3週で迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

4月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた25戦目は、メイステークス（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったツルマイナスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月14日、中1週で迎えた26戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

10月11日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月1日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた30戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6歳（1993年）

10月10日、約10か月半の休み明けで迎えた31戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、シゲノランボーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月11日、中4週で迎えた34戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

7歳（1994年）

1月23日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデG2の日経新春杯（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた36戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた37戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（中京芝2800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた38戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。