イダペガサス（2015年生、母カロンセギュール）

イダペガサス（2015年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+天馬」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時16歳）と交配したカロンセギュールが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の旭岳賞に勝利した他、2021年のエトワール賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ZhangYidaによって4,860万円で落札された。

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

11月18日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンケシェーンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3歳（2018年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルユキツバキを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って2勝目を掴み取った。

3月11日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月30日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったアルクトスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月5日、中4週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のリスペクトアースに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2019年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

5月4日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月5日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月23日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5歳（2020年）

7月28日、約8か月半の休養明けで迎えた14戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、向日葵特別（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハヤブサライデンに約13馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

9月10日、中5週で迎えた15戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、ホクレン「拓くぞ!未来」特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のユニオンローズに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月12日、中4週で迎えた16戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は赤岡修次騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた17戦目は、オルフェーヴル・プレミアム（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のフジノパンサーを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

12月13日、中5週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

6歳（2021年）

4月22日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、アドマイヤマーズ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた20戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

7月13日、中6週で迎えた21戦目は、地方重賞の金沢スプリントカップ（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったトーセンレビューを3/4馬身捉え切れず2着となった。

8月12日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のジャスパーシャインに1馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

9月23日、中5週で迎えた23戦目は、地方重賞のウポポイオータムスプリント（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったジャスパーシャインにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月4日、中5週で迎えた24戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月22日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

7歳（2022年）

1月30日、中5週で迎えた26戦目は、地方重賞の黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で服部茂史騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイグナイターに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

4月8日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で服部茂史騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から7kg絞って迎えた28戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で服部茂史騎手（8戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8歳（2023年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から19kg増やして迎えた29戦目は、地方重賞の黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で服部茂史騎手（9戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で服部茂史騎手（10戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた31戦目は、丸くなるな、星になれ。特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で服部茂史騎手（11戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた32戦目は、ツツジ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で服部茂史騎手（12戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリーチを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月5日、中3週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた33戦目は、アジサイ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で服部茂史騎手（13戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた34戦目は、マインドユアビスケッツ・プレミアム（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で服部茂史騎手（14戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

8月16日、中1週で迎えた35戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、旭岳賞（門別ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリントビートを鮮やかな末脚で半馬身差し切って9勝目を挙げた。

9月28日、中5週で迎えた36戦目は、瑞穂賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（3戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた37戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、ドレフォン・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた38戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

9歳（2024年）

1月4日、中7週で迎えた39戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、名古屋記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

2月29日、中7週で迎えた40戦目は、閏日昇竜戦（名古屋ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山田祥雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

4月12日、中5週で迎えた41戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、クレマチス特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

2024年5月2日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。