アドマイヤデウス（2011年生、母ロイヤルカード）

アドマイヤデウス（2011年6月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋天帝、天主」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤドン（当時12歳）と交配したロイヤルカードが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。2015年の日経賞(G2)に勝利した他、2015年の日経新春杯(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

11月3日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したジョウノムサシにアタマ差届かず2着に惜敗した。

12月15日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のロードフェンネルをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2014年）

2月1日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

2月22日、中2週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシャンパーニュに1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月22日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のウインフルブルームに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6月1日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

4歳（2015年）

1月18日、約7か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフーラブライドを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

3月28日、中9週で迎えた10戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のウインバリアシオンに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

5月3日、中4週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（6戦4勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

11月1日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（7戦4勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（8戦4勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた14戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（9戦4勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

5歳（2016年）

2月14日、中6週で迎えた15戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で岩田康誠騎手（10戦4勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

3月20日、中4週で迎えた16戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で岩田康誠騎手（11戦4勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で岩田康誠騎手（12戦4勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

10月10日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で岩田康誠騎手（13戦4勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したキタサンブラックにクビ差届かず2着となった。

10月30日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で岩田康誠騎手（14戦4勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

12月25日、中7週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で岩田康誠騎手（15戦4勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

6歳（2017年）

3月25日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で岩田康誠騎手（16戦4勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月30日、中4週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で岩田康誠騎手（17戦4勝）。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着を確保した。