エイシンコンカード（1993年生、母Ocean Breeze）

エイシンコンカード（1993年4月10日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のCozzene（当時13歳）と交配したOcean Breezeが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦4勝2着4回。1996年の共同通信杯4歳ステークス(G3)で2着に入った他、1997年の中京記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

11月25日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ロイヤルスズカに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒシナタリーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月23日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

3歳（1996年）

1月28日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のセイントリファールをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

2月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサクラスピードオーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3月24日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

10月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた7戦目は、秋野ステークス（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田康彦騎手（6戦2勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田康彦騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

4歳（1997年）

1月12日、中4週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

2月8日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ヤシマソブリンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月16日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

4月19日、中4週で迎えた15戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた16戦目は、エメラルドステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた17戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5歳（1998年）

1月24日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた18戦目は、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアンビシャスに2馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

2月14日、中2週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月3日、中6週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上1600万下のロンドンカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下のフランスカップ（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで懸命に走り抜いたが、シロヤマボールドにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月28日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

12月6日、連闘で迎えた25戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’98ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の尾張ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着を確保した。

6歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のデピュティーアイスに1馬身3/4の差をつけて制した。

2月21日、中5週で迎えた28戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

4月25日、中8週で迎えた29戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

6月5日、中5週で迎えた30戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。