ホエールシャーク（2002年生、母カディザデー）

ホエールシャーク（2002年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「甚兵衛鮫」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘネシー（当時9歳）と交配したカディザデーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地28戦2勝2着4回、地方8戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の由布院特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月27日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は422kg。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では目立つような脚を使えず15着に敗れた。

3歳（2005年）

7月23日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた2戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたシンプリシティー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月9日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったシルクヒュージに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中5週で迎えた6戦目は、小牧毅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C5（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハワイアンマーチに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧毅騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニシノボーゲンに3馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4歳（2006年）

1月11日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧毅騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハワイアンマーチに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

1月26日、中1週で迎えた9戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1三（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンユウシャンハイを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

2月24日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上B1二（姫路ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は小牧毅騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモエレシャーロックを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月29日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上A2二（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧毅騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上A2一（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧毅騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したモエレエトワールを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上A1一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧毅騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のケイアイキャニオンを3/4馬身振り切って優勝

7月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスパイラルリングに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

8月13日、中2週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のゴッドセンドに1馬身3/4の差をつけて制した。

5歳（2007年）

1月14日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は生野賢一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

7月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で生野賢一騎手（5戦0勝）。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

7月22日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で生野賢一騎手（6戦0勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

6歳（2008年）

1月26日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

2月2日、連闘で迎えた22戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

4月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月10日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

7月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったクールシャローンにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

9月20日、中7週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったタケデンノキボーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月19日、中3週で迎えた27戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

7歳（2009年）

2月7日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

3月22日、中5週で迎えた30戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた31戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4月19日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず最後はタムロスターディと並んで13着同着となった。

7月25日、約3か月の休養明けで迎えた33戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月5日、中5週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に敗れた。

10月25日、中6週で迎えた35戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

8歳（2010年）

1月24日、約3か月の休み明けで迎えた36戦目は、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。