ナイスシリアスワン（2005年生、母ナイススピードワン）

ナイスシリアスワン（2005年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のムーンバラッド（当時6歳）と交配したナイススピードワンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内山田牧場。戦績は、地方33戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2009年の流鏑馬特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

八木仁厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2007年）

7月23日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。馬体重は432kg。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

8月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のクロスウォーターに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月10日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた5戦目は、2歳（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた6戦目は、2歳（浦和ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた7戦目は、2歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦1勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

3歳（2008年）

1月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（7戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフクウンラブスターに1馬身半の差をつけて優勝

3月7日、中8週で迎えた9戦目は、3歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（8戦2勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4月15日、中5週で迎えた10戦目は、3歳戦のダイヤモンドフラワー賞（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で石崎隆之騎手（9戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた11戦目は、3歳戦のエメラルドフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で石崎隆之騎手（10戦2勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた12戦目は、3歳戦のムーンストーンフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で石崎隆之騎手（11戦2勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた13戦目は、3歳戦の夾竹桃特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で石崎隆之騎手（12戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた14戦目は、3歳戦の湘南江の島海の王子（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で石崎隆之騎手（13戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ロングアイランドに交わされて3馬身差の2着となった。

8月20日、中1週で迎えた15戦目は、3歳戦の向日葵特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で石崎隆之騎手（14戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた16戦目は、3歳戦の紫苑特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で石崎隆之騎手（15戦2勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた17戦目は、3歳戦の御成特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は17戦連続で石崎隆之騎手（16戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、バルセロナに交わされて2馬身差の2着となった。

10月22日、中2週で迎えた18戦目は、一般C1四アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で石崎隆之騎手（17戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた19戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、スミノロマンにアタマ差交わされて2着となった。

12月17日、中5週で迎えた20戦目は、一般C1五（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4歳（2009年）

1月1日、中1週で迎えた21戦目は、初日の出特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

1月27日、中3週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、マイスターチャレンジ（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

2月23日、中3週で迎えた23戦目は、ダイヤモンドダスト特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

4月17日、中7週で迎えた24戦目は、強羅特別（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた25戦目は、一般C2二三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のミシカに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月15日、中3週で迎えた26戦目は、一般C1五六（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた27戦目は、盛夏特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたベルザローグ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月27日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1四（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のスズツルギオーに2馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

8月21日、中3週で迎えた29戦目は、舞岡特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎駿騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた30戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、一般C1二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ベルモントプラズマにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月7日、中3週で迎えた31戦目は、流鏑馬特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のコッツウォルズを半馬身振り切って勝利をモノにする

5歳（2010年）

1月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、初夢特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

1月27日、中3週で迎えた33戦目は、拜原靖之騎手を鞍上に迎えて、昇龍特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。