ダノンレジェンド（2010年生、母マイグッドネス）

ダノンレジェンド（2010年2月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋新たな伝説を作り出すことを願って」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のMacho Uno（当時12歳）と交配したマイグッドネスが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回、地方14戦9勝2着2回。2016年のJBCスプリント(Jpn1)に勝利した他、2015年のJBCスプリント(Jpn1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞9勝を挙げた。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月10日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエジルに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月1日、中2週で迎えた2戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたサマリーズ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2013年）

1月26日、中7週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったチャーリーブレイヴにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

7月10日、中6週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、恵那峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったミヤジガンバレに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中6週で迎えた7戦目は、数河特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスリーカーニバルを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

9月21日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の市原特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

11月23日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4歳（2014年）

2月2日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のアメリに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のエリアコンプリートに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月3日、中5週で迎えた13戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

9月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月12日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて抜け出し、最後は2着のアメージングタクトに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月30日、中6週で迎えた17戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のサトノタイガーに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5歳（2015年）

3月17日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のドリームバレンチノに2馬身の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

4月8日、中2週で迎えた20戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルカガを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3連勝で3つ目の重賞タイトルをゲットした。

6月11日、中8週で迎えた21戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

8月12日、中8週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のポアゾンブラックに6馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

9月30日、中6週で迎えた23戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のドリームバレンチノに2馬身の差をつけて重賞5勝目をマークした。

11月3日、中4週で迎えた24戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したコーリンベリーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6歳（2016年）

3月15日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のニシケンモノノフに1馬身の差をつけて連覇達成

4月6日、中2週で迎えた26戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月9日、中8週で迎えた27戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（5戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノボバカラを圧倒的な末脚でハナ差だけ差し切って7つ目の重賞タイトルを手にした。

8月16日、中9週で迎えた28戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（6戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブルドッグボスに2馬身の差をつけて連覇達成

9月22日、中4週で迎えた29戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続でM.デムーロ騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

11月3日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、Jpn1のJBCスプリント（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続でM.デムーロ騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のベストウォーリアに3馬身の差をつけてG1ホースの称号をゲットした。