ハードインパルス（2004年生、母バシューシュ）

ハードインパルス（2004年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「激しい衝撃」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時19歳）と交配したバシューシュが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）松栄牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方34戦18勝2着5回。2009年のスプリント(地方重賞)に勝利した他、2009年の尾張名古屋杯(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

6月24日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2008年）

3月24日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた3戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマヤノパガニーニに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月15日、中2週で迎えた4戦目は、一般C18（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のシーコンコードに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月6日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクラヴァンクールに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月20日、中1週で迎えた6戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月3日、中5週で迎えた7戦目は、一般C14（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、ジャングルレオに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中2週で迎えた8戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で大畑雅章騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

12月4日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大畑雅章騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウォルトンコクカに5馬身の差をつけて制した。

12月24日、中2週で迎えた10戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大畑雅章騎手（7戦4勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

5歳（2009年）

1月2日、連闘で迎えた11戦目は、祝増井健人・山田幸枝結婚記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で大畑雅章騎手（8戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のツーハッスルに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

1月15日、中1週で迎えた12戦目は、一般C7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で大畑雅章騎手（9戦5勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた13戦目は、一般C6（名古屋ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で大畑雅章騎手（10戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンプウライアンに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月6日、連闘で迎えた14戦目は、水仙特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で大畑雅章騎手（11戦6勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月20日、中1週で迎えた15戦目は、一般C5（名古屋ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で大畑雅章騎手（12戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスリーサンカリスマに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月6日、中1週で迎えた16戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で大畑雅章騎手（13戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったニシノプトゥリにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月31日、中3週で迎えた17戦目は、一般B14（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で大畑雅章騎手（14戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイガに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月16日、中1週で迎えた18戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で大畑雅章騎手（15戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームルージュに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月23日、連闘で迎えた19戦目は、春がすみ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で大畑雅章騎手（16戦9勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトミサトドリームに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月6日、中1週で迎えた20戦目は、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は18戦連続で大畑雅章騎手（17戦10勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のシルクデュークを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

5月19日、中1週で迎えた21戦目は、一般A4（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で大畑雅章騎手（18戦11勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウガラシャに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月4日、中1週で迎えた22戦目は、ムーンストーンオープン（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で大畑雅章騎手（19戦12勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったセンゲンゴローに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月2日、中3週で迎えた23戦目は、アベリア特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は21戦連続で大畑雅章騎手（20戦12勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクロスウォーターに1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月16日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞のオッズパークグランプリ2009（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は22戦連続で大畑雅章騎手（21戦13勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた25戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、JBCカウントダウン83 青桐特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワイティタッチに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

8月28日、中1週で迎えた26戦目は、サルスベリ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のモエレダンスクインに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月22日、中3週で迎えた27戦目は、地方重賞のオータムスプリントカップ（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナムラグローリーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月9日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞のスプリント（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（22戦13勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマサアンビションを半馬身振り切って勝利数を16に伸ばす

11月3日、中3週で迎えた29戦目は、トパーズオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（23戦14勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた30戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（24戦14勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた31戦目は、ターコイズオープン（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（25戦14勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6歳（2010年）

1月1日、中2週で迎えた32戦目は、地方重賞の新春盃（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（26戦14勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた33戦目は、山桜特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で大畑雅章騎手（27戦14勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、ホウライエイブルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた34戦目は、大山桜特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大畑雅章騎手（28戦14勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

6月15日、中5週で迎えた35戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のディーエスバリューに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

7月6日、中2週で迎えた36戦目は、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のドリームアスパイアに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。