アンビシャス（2012年生、母カーニバルソング）

アンビシャス（2012年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大望のある」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したカーニバルソングが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。2018年のタンクレッドステークス(豪・G1)で2着に入った他、2018年のドゥームベンカップ(豪・G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

11月16日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアルパーシャンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月28日、中5週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジェルブドールを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

3歳（2015年）

2月15日、中6週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月28日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のケツァルテナンゴに1馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月5日、中7週で迎えた6戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミュゼゴーストに3馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

10月11日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた8戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2016年）

2月28日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦3勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したドゥラメンテにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月3日、中4週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタサンブラックを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい16着に敗れた。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたルージュバック決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月30日、中2週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2017年）

2月26日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月2日、中4週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月4日、中8週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に敗れた。

6歳（2018年）

3月10日、G1のオーストラリアンカップ（オーストラリア・フレミントン芝2000m）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3月31日、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、G1のタンクレッドステークス（オーストラリア・ローズヒル芝2400m）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったAlmandinから1馬身1/4差の2着となった。

4月14日、G1のクイーンエリザベスステークス（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝2000m）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月19日、G1のドゥームベンカップ（オーストラリア・ドゥームベン芝2000m）に出走。鞍上は3戦連続でC.ウィリアムズ騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月9日、鞍上は4戦連続でC.ウィリアムズ騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月8日、M.ザーラ騎手を鞍上に迎えて、G2のダトタンチンナムステークス（オーストラリア・ムーニーバレー芝1600m）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月30日、G1のアンダーウッドステークス（オーストラリア・コーフィールド芝1800m）に出走。鞍上は2戦連続でM.ザーラ騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

7歳（2019年）

2月23日、鞍上はC.ウィリアムズ騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

4月20日、ハンデG3のイースターカップ（オーストラリア・コーフィールド芝2000m）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月21日、G2のテッドヴァンヒームストステークス（オーストラリア・アスコット芝2100m）に出走。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。