ケンブリッジナイス（2010年生、母キョウモヨロシク）

ケンブリッジナイス（2010年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋良い」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時14歳）と交配したキョウモヨロシクが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ケンブリッジバレー。戦績は、中央平地1戦0勝、地方38戦4勝2着12回。2015年の秋桜賞(牝地方重賞)に勝利した他、2013年のロジータ記念(牝S1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新井清重厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2012年）

8月9日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は461kg。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったデイフォーユーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月4日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したルースイに半馬身届かず2着に敗北した。

9月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦のシーサイドアイドル特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた4戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のかめ太郎特別（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るガバナーリヴァイヴを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月5日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したデイジーギャルにクビ差届かず2着となった。

12月31日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカイカヨソウを半馬身捉え切れず2着となった。

3歳（2013年）

2月9日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は今野忠成騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた9戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

6月12日、中6週で迎えた10戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

7月30日、中6週で迎えた11戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、盛夏賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月28日、中3週で迎えた12戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、サマーメモリー賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るオキナワレッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月16日、中6週で迎えた13戦目は、カノープス賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったカイカヨソウに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月26日、中5週で迎えた15戦目は、’13 プラチナカップ（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は町田直希騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したミラーコロを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

4歳（2014年）

1月16日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の新春賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったミラーコロをアタマ差捉え切れず2着に惜敗した。

3月25日、中9週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のプリムラ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったショコラヴェリーヌに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は張田京騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月5日、中4週で迎えた19戦目は、ムーンストーン賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のダイヤモンドダンスをハナ差振り切って3勝目を手中に収めた。

10月16日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、神奈川県営水道賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた21戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、オープス磐梯賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた22戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月30日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で懸命に走り抜いたが、勝ったノットオーソリティに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5歳（2015年）

1月29日、中3週で迎えた24戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

4月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（8戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで踏ん張ったが、抜け出したノットオーソリティを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月26日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのけやき賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（9戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、インペリアルマーチに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中7週で迎えた28戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、エーシンサルサに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月11日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエトワールドロゼを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月1日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた31戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月30日、約3か月の休み明けで迎えた32戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

6歳（2016年）

1月28日、中3週で迎えた33戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（10戦2勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月29日、約6か月の休養明けで迎えた34戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた35戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月21日、中5週で迎えた36戦目は、’16ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた37戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた38戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は笹川翼騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた39戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。