ワシントンカラー（1994年生、母Jump With Joy）

ワシントンカラー（1994年4月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のブラックタイアフェアー（当時8歳）と交配したJump With Joyが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦7勝2着2回、地方5戦0勝2着2回。1998年の高松宮記念(G1)で2着に入った他、1997年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

11月17日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトーヨーレインボーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1997年）

1月11日、中4週で迎えた3戦目は、4歳500万下の朱竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月19日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下の呉竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のマイネルジェイソンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月30日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスーパーナカヤマを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

9月13日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のサンエムキングに3馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

10月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったタイキシャトルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月9日、中4週で迎えた10戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のユーコーマイケルに3馬身の差をつけて重賞2勝目をマークした。

12月14日、中4週で迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田善臣騎手（10戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた12戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で柴田善臣騎手（11戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた13戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で柴田善臣騎手（12戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（13戦5勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したシンコウフォレストに3/4馬身届かず2着となった。

9月30日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（14戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したカガヤキローマンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（15戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセレクトグリーンをアタマ差振り切って連覇達成

12月20日、中4週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（16戦6勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた19戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（17戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のイソノウイナーに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルをゲットした。

1月31日、中2週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（18戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

4月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（19戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

5月23日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（20戦7勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6歳（2000年）

9月10日、約16か月の休み明けで迎えた23戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた24戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月12日、中6週で迎えた25戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（21戦7勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

7歳（2001年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（22戦7勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた27戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（23戦7勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた28戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

4月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

8月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた30戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月27日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた31戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したノボジャックを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月27日、中3週で迎えた32戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月10日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3のとちぎマロニエカップ（宇都宮ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。3着に終わった。

8歳（2002年）

1月6日、中3週で迎えた34戦目は、G3のガーネットステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

1月26日、中2週で迎えた35戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

2月17日、中2週で迎えた36戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

5月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた37戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた38戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。