カジノフォンテン（2016年生、母ジーナフォンテン）

カジノフォンテン（2016年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部+冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のカジノドライヴ（当時11歳）と交配したジーナフォンテンが19歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者は登別上水牧場。2021年のかしわ記念(Jpn1)に勝利した他、2021年の川崎記念(Jpn1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山下貴之厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2018年）

10月5日、デビュー戦は川島正太郎騎手を鞍上に据えて、2歳戦の紅葉葵デビュー（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。馬体重は513kg。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のポップアップレーヌに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月7日、中4週で迎えた2戦目は、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月11日、中4週で迎えた3戦目は、2歳戦のナイキアディライト・メモリアル（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーセンアイアンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて優勝

12月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦の白鳥特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

3歳（2019年）

2月7日、中5週で迎えた5戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の雲取賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着を確保した。

3月20日、中5週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4月24日、中4週で迎えた7戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

6月5日、中5週で迎えた8戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月30日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の立冬特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサージュに約16馬身の大差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月18日、中2週で迎えた10戦目は、行っちゃう?愛川!記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモンサンアルナイルに約15馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

12月12日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦の柊特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホワイトヘッドに約14馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2020年）

4月14日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブレーヴマンに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月13日、中3週で迎えた13戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田昂騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた14戦目は、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で張田昂騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサルサディオーネを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って制した。

7月29日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で張田昂騎手（6戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月12日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、柿生オープン（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で張田昂騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリンゾウチャネルを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて8勝目を挙げた。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で張田昂騎手（8戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のノンコノユメに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月29日、中2週で迎えた18戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で張田昂騎手（9戦7勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたオメガパフューム決め手に屈してクビ差の2着となった。

5歳（2021年）

1月27日、中3週で迎えた19戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で張田昂騎手（10戦7勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のオメガパフュームに3馬身の差をつけて初のG1タイトルをつかんだ。

4月8日、中9週で迎えた20戦目は、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で張田昂騎手（11戦8勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のタービランスをクビ差振り切って断然人気に応えた。

5月5日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で張田昂騎手（12戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のソリストサンダーをハナ差振り切って2つ目のG1タイトルを手に入れた。

6月30日、中7週で迎えた22戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で張田昂騎手（13戦10勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

11月3日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、Jpn1のJBCクラシック（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で張田昂騎手（14戦10勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月5日、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

6歳（2022年）

2月2日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた25戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は張田昂騎手（15戦10勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

3月24日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた26戦目は、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（16戦10勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したスマイルウィに半馬身届かず2着に敗北した。

5月5日、中5週で迎えた27戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月8日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた29戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

7歳（2023年）

5月4日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた31戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、セイカメテオポリスに交わされて2馬身差の2着となった。

8月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、S3のフリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で沢田龍哉騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい最後はジョエルと並んで8着同着となった。

12月7日、約4か月の休養明けで迎えた33戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で沢田龍哉騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

8歳（2024年）

1月3日、中3週で迎えた34戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で沢田龍哉騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5月1日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた36戦目は、プラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

5月30日、連闘で迎えた37戦目は、短夜賞（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月29日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた38戦目は、千葉ダートマイル（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（17戦10勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。