ビップライブリー（2013年生、母フローラルグリーン）

ビップライブリー（2013年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋躍動」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時12歳）と交配したフローラルグリーンが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年の京阪杯(G3)で2着に入った他、2017年のスワンステークス(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、フローラルから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、鈴木邦英によって2,808万円で落札された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

2月14日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/不良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のハナズレジェンドに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5月29日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白藤賞（京都芝1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

9月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のウインクレドに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したマサハヤドリームを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、中4週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したムーンエクスプレスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2017年）

1月21日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のビットレートに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

3月12日、中6週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたトーセンデューク決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月8日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエスティタートにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中2週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のネオスターダムをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月8日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月12日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアポロノシンザンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月18日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサングレーザーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月14日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスターオブペルシャをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月28日、中1週で迎えた17戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

11月26日、中3週で迎えた18戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したネロにクビ差届かず2着となった。

12月23日、中3週で迎えた19戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

5歳（2018年）

3月3日、中9週で迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた21戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた22戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦2勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

11月11日、約6か月の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず17着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた25戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6歳（2019年）

1月14日、中3週で迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

4月7日、中9週で迎えた28戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレジーナフォルテをクビ差だけ差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

6月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月28日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。15着に敗れた。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

11月24日、中5週で迎えた32戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた33戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

7歳（2020年）

1月6日、中3週で迎えた34戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（7戦2勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた36戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（3戦0勝）。17頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり17着に終わった。

2020年2月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。