アントニオマグナム（2001年生、母Sparring）

アントニオマグナム（2001年3月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「筋肉質の馬体から（人名＋マグナム）」。毛色は鹿毛。種牡馬のSea of Secrets（当時6歳）と交配したSparringが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦5勝2着6回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の安城特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月2日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジンクライシスを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2004年）

2月1日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のオーガストバイオに1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

2月22日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でO.ペリエ騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

6月5日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

8月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したマチカネバテレンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月24日、中3週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のドリームソニックを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

12月5日、中5週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったサミーミラクルにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

4歳（2005年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

7月24日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムカミガカリに1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

8月28日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月6日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5歳（2006年）

4月29日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6月8日、中5週で迎えた15戦目は、’06メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

7月29日、中6週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月10日、中5週で迎えた17戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の安城特別（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンイーデンに2馬身半の差をつけて5勝目を奪取した。

11月4日、中5週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ダイワインディアナに半馬身交わされて2着となった。

11月26日、中2週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

6月16日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

7月29日、中5週で迎えた24戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、北陸ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

9月1日、中4週で迎えた25戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったヤマノルドルフにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7歳（2008年）

1月12日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、ゼンノコーラルに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

2月2日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、勝ったビクトリーテツニーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月18日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

12月20日、約6か月半の休養明けで迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

8歳（2009年）

1月4日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

5月20日、中9週で迎えた35戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

6月18日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた36戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。