レトロロック（2012年生、母サムワントゥラブ）

レトロロック（2012年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「懐かしいロックンロール」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したサムワントゥラブが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高大洋牧場。2018年の小倉日経オープン(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月31日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るパイオニアステップを次元の違う末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

11月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ベルラップにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のシクラメン賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

3歳（2015年）

3月28日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

10月31日、約6か月の休養明けで迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したブレイヴリーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2016年）

2月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の脊振山特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したトミケンスラーヴァを捕まえ切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のグラブザフラッグに2馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

3月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したパワーウーマンにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の茶臼山高原特別（中京芝2000m 小雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したアグネスヒーローにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月31日、中2週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

12月18日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したファスナハトを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2017年）

1月16日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた16戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたララエクラテール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアグネスリバティに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

5月6日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のビービーブレスユーに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月21日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

12月9日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

6歳（2018年）

1月7日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

2月25日、中6週で迎えた22戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプロフェットをクビ差振り切って5勝目をつかんだ。

4月15日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた24戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

8月26日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエンヴァールを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

7歳（2019年）

2月17日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

8月4日、約5か月半の休み明けで迎えた28戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた29戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

11月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた31戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

8歳（2020年）

1月6日、中2週で迎えた32戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

2020年1月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。