メジロゴスホーク（1984年生、母メジロパンサー）

メジロゴスホーク（1984年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のニゾン（当時9歳）と交配したメジロパンサーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着4回、中央障害5戦3勝2着1回、地方1戦0勝。1988年の札幌記念(ハンデG3)で2着に入った他、1989年の阪神障害ステークス（春）(ハンデ重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は飯田明弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は536kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングオスカーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で飯田明弘騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3歳（1987年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下の福寿草特別（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で飯田明弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

8月16日、約7か月半の休み明けで迎えた4戦目は、4歳以上400万下（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で飯田明弘騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田明弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で飯田明弘騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったマルゴニッポンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月11日、中3週で迎えた7戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の北野特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のビバリーアローに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

10月17日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上1400万下の嵐山特別（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマーブルレリックを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

11月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦2勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた10戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたハシケンエルド決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（1988年）

1月5日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた12戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

2月21日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた14戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は8戦連続で村本善之騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のタマモリックに1馬身3/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

4月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で村本善之騎手（8戦3勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月15日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、札幌日経賞（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダイナオリンピアに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月3日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコバノリッチを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月30日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのタイムス杯（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（11戦3勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

11月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2200m 曇/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた23戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（13戦3勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

5歳（1989年）

1月5日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（14戦3勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた25戦目は、池添兼雄騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったキングバードから2馬身差の2着に敗北した。

2月4日、中1週で迎えた26戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で池添兼雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のスティビーパワーをアタマ差制して人気に違わぬ実力を証明した。

2月26日、中2週で迎えた27戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で池添兼雄騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のキシュウスイフトに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月11日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（春）（阪神障害芝3200m 曇/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で池添兼雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のツナミをクビ差制して悲願の重賞初制覇を果たした。

5月6日、中7週で迎えた29戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3270m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で池添兼雄騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。