クリールカイザー（2009年生、母スマイルコンテスト）

クリールカイザー（2009年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時14歳）と交配したスマイルコンテストが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地38戦6勝2着7回。2015年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、2014年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

11月19日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったフェアブレシアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月11日、中2週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2012年）

1月9日、中3週で迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルテンクウを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

2月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るラウンドロビンを豪脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

2月25日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシルバーウエイブにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月14日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワマッジョーレに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

7月1日、中7週で迎えた8戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

9月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたマイネルマーク決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月27日、中2週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月23日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2013年）

1月19日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るソルレヴァンテを自慢の末脚で半馬身差し切って3勝目を奪取した。

3月9日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のタイタンをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

4月20日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したカフナを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5月26日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（10戦3勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

10月5日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月30日、中5週で迎えた19戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（12戦3勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

12月23日、中2週で迎えた20戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（13戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

2月17日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（14戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（15戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したマイネルメダリストにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月12日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（16戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るグランデスバルを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月10日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（17戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

9月28日、中6週で迎えた26戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（18戦4勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月9日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（19戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、フェイムゲームに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

12月6日、中3週で迎えた28戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（20戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2015年）

1月25日、中6週で迎えた29戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミトラに1馬身1/4の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

3月28日、中8週で迎えた30戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（21戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた31戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。17頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

7歳（2016年）

4月23日、約12か月の休養明けで迎えた32戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

7月10日、中5週で迎えた34戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月6日、中5週で迎えた36戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

8歳（2017年）

1月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（22戦4勝）。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

2月26日、中4週で迎えた38戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。