アンシェルブルー（2007年生、母バードキャット）

アンシェルブルー（2007年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「青空へ（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時9歳）と交配したバードキャットが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着4回。2011年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で2着に入った他、2012年のセントウルステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

12月26日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで踏ん張ったが、伸びてきたツクバフージン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエナジーハートに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月28日、中4週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のパーカッショニストをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

7月31日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサトノディライトに1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

9月25日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヤマカツマリリン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月24日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが続かず、6着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のキタノリューオーに1馬身1/4の差をつけて優勝

12月5日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2011年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったカレンチャンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

5月15日、中4週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた12戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月28日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

10月8日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したトライアンフマーチに半馬身届かず2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

12月10日、連闘で迎えた17戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2012年）

3月11日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月25日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月7日、中3週で迎えた23戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

11月10日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月22日、中5週で迎えた25戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

6歳（2013年）

4月6日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた27戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた29戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。6着を確保した。

8月18日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。