ツルギアンバー（1995年生、母ユーダンサー）

ツルギアンバー（1995年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のレインボーアンバー（当時9歳）と交配したユーダンサーが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐々木牧場。戦績は、中央平地13戦1勝2着2回、地方16戦9勝2着3回。2000年の読売レディス杯(牝地方重賞)に勝利した他、2000年のスプリンター争覇(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

4月25日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月23日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未出走（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

6月28日、中2週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ミツワコンサートに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月19日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロードブレーブに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月2日、中1週で迎えた7戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハッピードリーマーに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月16日、中1週で迎えた8戦目は、荻野要騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

4歳（1999年）

1月21日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、三重県畜産特別（P）（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。3着を確保した。

2月3日、中1週で迎えた11戦目は、名古屋チャレンジカップヴイーナス（C）賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、名古屋チャレンジカップディアナ（D）賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のナムラカンムリに1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

3月14日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた14戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

7月24日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

8月28日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

10月26日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップマース賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のラスティネイルに3/4馬身の差をつけて3勝目を収める

11月15日、中2週で迎えた18戦目は、一般A4（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のクラトミタイホーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月8日、中2週で迎えた19戦目は、寒椿特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったナリタジュネスから1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2000年）

1月1日、中2週で迎えた20戦目は、松竹梅特別（中京(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったオギトップオーからクビ差の2着に甘んじた。

2月1日、中3週で迎えた21戦目は、名古屋チャレンジカップヘリオス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったイッコーオーからハナ差の2着に甘んじた。

2月29日、中3週で迎えた22戦目は、名古屋チャレンジカッププロメテウス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のマンジュデンユウキをクビ差制して5勝目を手中に収めた。

3月30日、中3週で迎えた23戦目は、アザレア特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のイッコーオーに1馬身半の差をつけて制した。

4月12日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦4勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた25戦目は、青葉特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のカネミスキャンに3/4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月13日、中4週で迎えた26戦目は、ガーベラ特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で安部幸夫騎手（9戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のイッコーオーに2馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

7月5日、中2週で迎えた27戦目は、地方重賞のスプリンター争覇（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で安部幸夫騎手（10戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のラスティネイルに半馬身の差をつけて9勝目を手にした。

8月27日、中7週で迎えた28戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で安部幸夫騎手（11戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のツルギサンに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月2日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた29戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、サンアール弥富場外開設記念（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。8着に敗れた。