メルシーマック（2004年生、母エレクトロアート）

メルシーマック（2004年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は芦毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時17歳）と交配したエレクトロアートが19歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）スガタ牧場。戦績は、中央平地13戦0勝、地方29戦9勝2着7回。主な勝ち鞍は2008年の鷲座特別(一般B1)。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月11日、デビュー戦は武英智騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

6月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

9月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月14日、中6週で迎えた6戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、一般C33（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったプレシャスライフに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月4日、中2週で迎えた7戦目は、一般C26（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた8戦目は、一般C21（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

12月31日、中1週で迎えた9戦目は、一般C27（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丹羽克輝騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセンティードに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

1月14日、中1週で迎えた10戦目は、一般C24（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹羽克輝騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたマリーンチャチャ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

1月28日、中1週で迎えた11戦目は、一般C25（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丹羽克輝騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウトウシをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

2月5日、連闘で迎えた12戦目は、一般C22（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で丹羽克輝騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテキサスイーグルを次元の違う末脚で半馬身差し切って制した。

3月5日、中3週で迎えた13戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で丹羽克輝騎手（7戦3勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた14戦目は、永野真耶誕生日記念（名古屋ダート800m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で丹羽克輝騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたゴールドレヴァンテ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月26日、連闘で迎えた15戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で丹羽克輝騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナムラウシワカマルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた16戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で丹羽克輝騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォータークレスを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

5月1日、中2週で迎えた17戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で丹羽克輝騎手（11戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月8日、連闘で迎えた18戦目は、一般C11（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で丹羽克輝騎手（12戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウハヤテに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月22日、中1週で迎えた19戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で丹羽克輝騎手（13戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、タケカサチノヤマにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6月6日、中1週で迎えた20戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で丹羽克輝騎手（14戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールドレヴァンテにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月20日、中1週で迎えた21戦目は、一般C6（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で丹羽克輝騎手（15戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた22戦目は、一般C7（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で丹羽克輝騎手（16戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったヴァーツラフに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月18日、中1週で迎えた23戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は18戦連続で丹羽克輝騎手（17戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のイエローキンに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

8月8日、中2週で迎えた24戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で丹羽克輝騎手（18戦6勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウイニングスコアーに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月20日、中1週で迎えた25戦目は、風鈴特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で丹羽克輝騎手（19戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハルエサンを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月2日、中1週で迎えた26戦目は、おとめ座特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は21戦連続で丹羽克輝騎手（20戦8勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた27戦目は、鷲座特別（名古屋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は22戦連続で丹羽克輝騎手（21戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミリオンバンブーに1馬身の差をつけて9勝目を手中に収めた。

10月18日、中4週で迎えた28戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5歳（2009年）

1月18日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた30戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップガイア賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた31戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月18日、中4週で迎えた32戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、4着に入った。

5月10日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月4日、中7週で迎えた34戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6歳（2010年）

5月19日、約10か月半の休み明けで迎えた35戦目は、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は東川公則騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月4日、中6週で迎えた36戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

8月24日、中6週で迎えた37戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、オーガストスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月13日、中6週で迎えた38戦目は、三番叟特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

11月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月9日、中4週で迎えた40戦目は、フェイスフルサドル特別（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7歳（2011年）

7月18日、約7か月半の休み明けで迎えた41戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、バルーンカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた42戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。