アグネスミステリー（2002年生、母Luminous Prize）

アグネスミステリー（2002年5月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋神秘」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のDeputy Commander（当時8歳）と交配したLuminous Prizeが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地1戦0勝、地方32戦13勝2着5回。2007年の園田金盃(地方重賞)で2着に入った他、2008年の姫山菊花賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

7月17日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、高馬元紘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D2三（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したメモリーセレソンを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

10月26日、中1週で迎えた3戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイティサンライズに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上C6三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシルクラヴリーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月24日、中1週で迎えた5戦目は、宮西晃宏騎手を鞍上に迎えて、スタージョッキーカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニシノボーゲンに9馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマックスオネスティに3馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2006年）

1月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上B3二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエイシンベーターに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

1月26日、中1週で迎えた8戦目は、養父市誕生一周年記念特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラストステージに5馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

2月9日、中1週で迎えた9戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、チャンピオンジョッキー賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフジアジュディに約14馬身の大差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

3月1日、中2週で迎えた10戦目は、地方重賞の六甲盃（姫路ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は田中学騎手（4戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた11戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中学騎手（5戦4勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

5月5日、中5週で迎えた12戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月29日、中7週で迎えた13戦目は、東芝ライテック賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（6戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5歳（2007年）

4月11日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマイリングフィルを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

5月31日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上A1一（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキングスランソンに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月28日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上A1二（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモハードリカーを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って断然人気に応えた。

7月19日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上A1（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヴィガラスバイオに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月15日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月4日、中6週で迎えた19戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大山真吾騎手（5戦4勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上A1一（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で大山真吾騎手（6戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のストロングタテヤマを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

12月6日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大山真吾騎手（7戦5勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したベストタイザンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

6歳（2008年）

1月3日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は有馬澄男騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたバンブージーコ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月30日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、「近江牛」特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（7戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（8戦4勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったモエレトレジャーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗れた。

9月18日、中4週で迎えた25戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、おいしいネ兵庫の牛乳もう一本特別（園田ダート1400m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったモエレトレジャーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月19日、中6週で迎えた27戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（8戦5勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

7歳（2009年）

4月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上A1（園田ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中学騎手（9戦4勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のモエレトレジャーに2馬身半の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

5月5日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート2400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（10戦5勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた31戦目は、ヴィズミック特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（11戦5勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

10月29日、中5週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた32戦目は、3歳以上A1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（12戦5勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた33戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、赤穂観光協会義士祭特別（園田ダート1870m 雨/重）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。