エンテレケイア（2018年生、母スターレット）
Entelecheia
2018.03.05
エンテレケイア（2018年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「完成された現実性(哲学用語)」。毛色は栗毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時7歳）と交配したスターレットが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2024年の習志野きらっとスプリントに勝利した他、2024年のアフター5スター賞を制するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
1歳のとき、谷川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小田吉男によって1,512万円で落札された。
岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2020年）
7月12日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 雨/重）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったショウナンラスボスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。
9月19日、中9週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。
10月24日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグルナピークを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。
12月12日、中6週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラスの黒松賞（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。
12月27日、中1週で迎えた5戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったプロバーティオに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。
3歳（2021年）
1月23日、中3週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。
2月7日、中1週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、伸びてきたサトノムスタング決め手に屈してハナ差の2着となった。
2月20日、中1週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。
3月29日、中4週で迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若草特別（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビナジャンボに8馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。
5月3日、中4週で迎えた10戦目は、3歳S3の若潮スプリント（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。
6月29日、中7週で迎えた11戦目は、3歳S2の優駿スプリント（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。
8月24日、中7週で迎えた12戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の向日葵特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、グローリアスペルレにクビ差交わされて2着に甘んじた。
10月21日、中7週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦のコスモス特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。
11月12日、中2週で迎えた14戦目は、チカバのイナカ愛川町杯（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るレベルフォーを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利をモノにする
11月30日、中2週で迎えた15戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。
4歳（2022年）
1月13日、中5週で迎えた16戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。
4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、なんくるないさ川崎競馬賞（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたファントムバレット決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。
5月19日、中5週で迎えた18戦目は、スパーキングスプリントチャレンジ（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。
6月14日、中3週で迎えた19戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、S3の川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。
8月11日、中7週で迎えた20戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、’22トワイライトカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したウインプリンツにアタマ差届かず2着に甘んじた。
10月20日、中9週で迎えた21戦目は、けやき賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。
11月22日、中4週で迎えた22戦目は、’22 まがたま賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。
12月23日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の師走特別（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。
5歳（2023年）
1月12日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の新春賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。
6月13日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、S3の川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。
7月19日、中4週で迎えた26戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のプラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。
8月10日、中2週で迎えた27戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、’23トワイライトカップ（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったリヴィフェイスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。
10月17日、中9週で迎えた28戦目は、ミズナラ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田譲治騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジャックオレンジに9馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。
11月21日、中4週で迎えた29戦目は、’23 まがたま賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。
6歳（2024年）
1月11日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の新春賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のインテンスライトに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。
2月20日、中5週で迎えた31戦目は、梅花賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、オメガレインボーに交わされて1馬身差の2着に敗北した。
4月16日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた32戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、プリムローズ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。
5月23日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の五月特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田譲治騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のアウストロをクビ差振り切って6勝目を掴み取った。
6月11日、中2週で迎えた34戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたプライルード決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。
7月18日、中4週で迎えた35戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスワーヴシャルルに6馬身の差をつけて優勝
9月11日、中7週で迎えた36戦目は、アフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のマックスに1馬身1/4の差をつけて8勝目を挙げた。
10月3日、中2週で迎えた37戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。