キルロード（2015年生、母キルシュワッサー）

キルロード（2015年3月3日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「母名より+父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したキルシュワッサーが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽禮治。2022年の高松宮記念(G1)で3着に入った他、2022年の京阪杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

7月29日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったタワーオブロンドンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月20日、中2週で迎えた2戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したラスエモーショネスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2018年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったクリッパーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

4月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャンボールナイトをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月27日、約6か月の休養明けで迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

4歳（2019年）

2月2日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、オールウェイズゼアにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月10日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、フラワーストリームに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月9日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、データヴァリューにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2020年）

3月8日、約9か月の休養明けで迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のアングルティールに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

3月31日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のショウナンマッシブを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

5月24日、中7週で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

7月11日、中6週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月12日、中8週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に敗れた。

11月14日、中8週で迎えた20戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のセンショウユウトに1馬身1/4の差をつけて制した。

6歳（2021年）

6月27日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のアクアミラビリスを3/4馬身振り切って久しぶりの実戦を物にした。

7月18日、中2週で迎えた22戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま全身全霊の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のヴェスターヴァルトに1馬身3/4の差をつけて6勝目を掴み取った。

10月17日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

7歳（2022年）

3月5日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた25戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は菊沢一樹騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

6月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月27日、約5か月半の休養明けで迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったトウシンマカオにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8歳（2023年）

1月29日、中8週で迎えた28戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3月26日、中7週で迎えた29戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

10月26日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた30戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9歳（2024年）

1月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた31戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、’24ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。