マルカフリート（2006年生、母スプリングアマイン）

マルカフリート（2006年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時22歳）と交配したスプリングアマインが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地34戦9勝2着5回、地方1戦1勝。2011年の北海道スプリントカップ(Jpn3)に勝利した他、2015年のカペラステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、河長産業によって4,095万円で落札された。

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサラノロクサボードを差し切れず、1馬身差の2着となった。

11月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムラエクシードに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

3歳（2009年）

1月24日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月27日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダノンマイスターに7馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

7月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下のウトナイ湖特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るウィッシュビーワンを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2010年）

9月19日、約14か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサリエルを3/4馬身振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

11月6日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のフェイムロバリーを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

5歳（2011年）

6月4日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた10戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤサカファインを次元の違う末脚で半馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

7月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、G3のプロキオンステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦4勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

6歳（2012年）

8月18日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた13戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったアドバンスウェイにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

9月15日、中3週で迎えた14戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るインペリアルマーチを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて7勝目をマークした。

10月8日、中2週で迎えた15戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月11日、中4週で迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7歳（2013年）

1月12日、中8週で迎えた17戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るエアウルフを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って8勝目をつかんだ。

2月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（9戦5勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

3月30日、中5週で迎えた19戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（10戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤサガスにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（11戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したスリーボストンを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中2週で迎えた21戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（12戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

12月22日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したウォータールルドに半馬身届かず2着に敗北した。

8歳（2014年）

1月11日、中2週で迎えた23戦目は、大和ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキョウワダッフィーに1馬身3/4の差をつけて優勝

9歳（2015年）

1月5日、約12か月の休み明けで迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた26戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

8月16日、約5か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月22日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた15頭をごぼう抜きし、最後は2着のグレイスフルリープに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月13日、中2週で迎えた29戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入った。

10歳（2016年）

1月31日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた31戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

5月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

7月10日、中7週で迎えた33戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた34戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

11月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。