ショウナンナデシコ（2017年生、母ショウナンマオ）

ショウナンナデシコ（2017年2月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+撫子」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したショウナンマオが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽牧場。2022年のかしわ記念(Jpn1)に勝利した他、2022年のエンプレス杯(牝Jpn2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月29日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアカボシに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月16日、中6週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

3歳（2020年）

1月6日、中6週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた4戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのネモフィラ賞（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ミヤジコクオウに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月28日、中9週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のリネンファッションに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月17日、中4週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月21日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4歳（2021年）

2月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの矢作川特別（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

6月12日、中9週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピクシーメイデンに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月20日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月30日、中5週で迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの西脇ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキタノインディをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

11月28日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のグレートタイムに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月28日、中3週で迎えた17戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアイオライトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

1月26日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたテオレーマ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月2日、中4週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサルサディオーネを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

4月13日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサルサディオーネを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月5日、中2週で迎えた21戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で吉田隼人騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のソリストサンダーに1馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

7月6日、中8週で迎えた22戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で吉田隼人騎手（8戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のレディバグをクビ差振り切って4連勝で重賞4勝目を挙げた。

10月6日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で吉田隼人騎手（9戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田隼人騎手（10戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に牝馬ながら57.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で吉田隼人騎手（11戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月29日、中3週で迎えた26戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

6歳（2023年）

2月19日、中6週で迎えた27戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

2023年2月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。