イノデライト（2013年生、母ウインクルアーリー）

イノデライト（2013年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名より＋歓喜」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時21歳）と交配したウインクルアーリーが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は猪野毛牧場。2016年の優駿スプリントトライアルに勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、猪野毛牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、井上久光によって540万円で落札された。

佐宗応和厩舎（小林）へ入厩。

3歳（2016年）

2月9日、デビュー戦は真島大輔騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は489kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサノザイルに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のポッドシルビアに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコトネラリーに6馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

4月6日、中2週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ラッキーバトルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月4日、中3週で迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンの優駿スプリントトライアル（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のムサシトレジャーを3/4馬身振り切って下馬評通りの実力を証明した。

4歳（2017年）

5月25日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、エメラルド賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（4戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフィランソロフィーを交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久々の実戦をモノにした。

6月26日、中4週で迎えた8戦目は、パール賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（5戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた9戦目は、競馬ゲーム「ウイニングポスト」賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（6戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

8月28日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、サマーメモリー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るハタノオヌールを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて制した。

10月5日、中4週で迎えた11戦目は、オフト後楽園賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（7戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでなんとか走り抜いたが、ロードメビウスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月1日、中3週で迎えた12戦目は、品川かえで賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は森下博騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた13戦目は、メルセデス・ベンツ盃（大井ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサマーダイアリーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2018年）

7月10日、約7か月半の休み明けで迎えた14戦目は、オフト大井賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（9戦6勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月13日、中4週で迎えた15戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、流星賞（大井ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた16戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のサマーナイトスプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたカスタネット決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月27日、中3週で迎えた17戦目は、爽秋賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（10戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた18戦目は、MEGA TREE GARDEN賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（11戦6勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた19戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、スポーツニッポン賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

12月6日、中4週で迎えた20戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、ノースウィンド賞（大井ダート1000m 曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

6歳（2019年）

5月24日、約5か月半の休み明けで迎えた21戦目は、スポーツ報知賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた22戦目は、’19メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた23戦目は、サンケイスポーツ賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた24戦目は、オフト新潟賞（大井ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で張田昂騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るパルドンを鬼脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月16日、中4週で迎えた25戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、流星賞（大井ダート1000m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた26戦目は、伊勢原観光道灌まつり開催記念（川崎ダート900m 曇/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリームメダリストを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月2日、中3週で迎えた27戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（6戦2勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

11月13日、中5週で迎えた28戦目は、千代田区賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（7戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた29戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、冬木立賞（大井ダート1000m 晴/不良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着を確保した。

7歳（2020年）

7月10日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（8戦2勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

7月30日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、駒形橋賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（9戦2勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた32戦目は、ペルセウス賞（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田凌騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたシェーナ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月25日、中4週で迎えた33戦目は、花野賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場なく13着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた34戦目は、加藤和博騎手を鞍上に迎えて、オクトーバー賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた35戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和博騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

11月12日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、疾風怒濤賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和博騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた37戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で加藤和博騎手（3戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

12月11日、中0週で迎えた38戦目は、スマイルシティ・品川賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和博騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた39戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、メリークリスマス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

2021年1月4日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。