エーブダッチマン（2006年生、母フェルメールブルー）

エーブダッチマン（2006年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋クライフ（サッカー選手）の愛称より」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時22歳）と交配したフェルメールブルーが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大北牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着7回、地方9戦0勝2着1回。2011年のアイビスサマーダッシュ(G3)で2着に入った他、2011年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、大北牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、レーシングホースジャパンによって1,501.5万円で落札された。

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

8月9日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フェイクスターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月6日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、デイトユアドリームに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

3月8日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のレグルスハートに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月19日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた4戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマルターズブレーヴに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

10月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月21日、中4週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のみちのく特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南総特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2010年）

1月11日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったデライトシーンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月7日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のケイアイダイオウをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

4月18日、中5週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のボストンゴールドに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月13日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデG3のCBC賞（京都芝1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい18着に敗れた。

6月26日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったショウナンアルバにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

9月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のデリキットピースに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月13日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

5歳（2011年）

4月23日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月21日、中3週で迎えた19戦目は、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったケイアイアストンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月17日、中3週で迎えた21戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったエーシンヴァーゴウから1馬身3/4差の2着となった。

9月3日、中6週で迎えた22戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月8日、中4週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、伸びてきたアポロフェニックス決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6歳（2012年）

7月19日、約9か月半の休み明けで迎えた24戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、播磨町大中遺跡特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

8月15日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた25戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

9月28日、中5週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた26戦目は、多可特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、エーシンリジルに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月2日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた27戦目は、スカパー!255（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

7歳（2013年）

7月15日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から7kg絞って迎えた28戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた30戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた31戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた32戦目は、’13ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。