オラクルハワイアン（1992年生、母パールネツクレース）

オラクルハワイアン（1992年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシャダイ（当時15歳）と交配したパールネツクレースが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地27戦5勝2着3回、中央障害5戦4勝。主な勝ち鞍は2000年の障害5歳以上オープン。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

6月3日、デビュー戦は酒井健二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

7月16日、中5週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月23日、連闘で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ユーワキングにクビ差交わされて2着となった。

8月6日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井健二騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、シェラタンに交わされて2馬身半差の2着となった。

8月26日、中2週で迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は酒井健二騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったフサイチスターにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

10月21日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（6戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシングルコンバットに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月5日、中1週で迎えた9戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井健二騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（1996年）

7月21日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

8月4日、中1週で迎えた12戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は酒井健二騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のワカサンボーイをハナ差振り切って2勝目を挙げた。

9月8日、中1週で迎えた14戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサクラフクオーに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

9月29日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で増沢由貴子騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカシマシデンに4馬身の差をつけて4勝目をマークした。

10月6日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢由貴子騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

5歳（1997年）

8月24日、約10か月半の休み明けで迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月20日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の習志野特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

10月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナショナルスパイをハナ差振り切って制した。

11月2日、中2週で迎えた20戦目は、ブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

6歳（1998年）

1月6日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

1月24日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた26戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた28戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のファイヴナカヤマに9馬身の差をつけて優勝

4月25日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 雨）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のサンライトストームをクビ差制して断然人気に応えた。

8歳（2000年）

3月4日、約22か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた30戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で田中剛騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のイアラハリケーンに半馬身の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

4月29日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で田中剛騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のイアラハリケーンをクビ差制して破竹の4連勝を決めた。

6月10日、中5週で迎えた32戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で田中剛騎手（6戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。11着に敗れた。