カルナック（2018年生、母キトゥンズダンプリングス）

カルナック（2018年4月29日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「世界遺産でもある、古代エジプトの神殿複合体、地名」。毛色は栗毛。種牡馬のAmerican Pharoah（当時6歳）と交配したキトゥンズダンプリングスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2022年の坊主めくり賞(C3)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2021年）

2月21日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は566kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

6月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

8月29日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で木幡育也騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

4歳（2022年）

1月2日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、坊主めくり賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラムダに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月4日、中4週で迎えた6戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードドレイクに4馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

3月1日、中3週で迎えた7戦目は、風信子賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーグリッターに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月4日、中4週で迎えた8戦目は、小手毬賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジェイケイマッチョに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月18日、中5週で迎えた9戦目は、金魚草賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（3戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキクノゼファーに7馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月16日、中3週で迎えた10戦目は、夏椿賞（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（4戦4勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったプライムデイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗れた。

11月9日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、七変化賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のチェンカーンに1馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

12月14日、中4週で迎えた12戦目は、幸せな宝石イルミの輝き☆よみうりランド（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（6戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキーラーヴォッヘに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5歳（2023年）

1月4日、中2週で迎えた13戦目は、十人十色の予想士軍団賞Vol.7（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山崎誠士騎手（7戦6勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月6日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、リムジン賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山崎誠士騎手（8戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラーニーキスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月15日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、手裏剣賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で山崎誠士騎手（9戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ビスバルトにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月10日、中3週で迎えた16戦目は、めいどいんおおいそ賞（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で山崎誠士騎手（10戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のボナセーラに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月7日、中3週で迎えた17戦目は、時雨空特別（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で山崎誠士騎手（11戦8勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したソウルストライクを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6歳（2024年）

1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、雪化粧特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のキットサクラサクに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月13日、中5週で迎えた19戦目は、レコードな町にいかっぷ（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したミュステーリオンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中2週で迎えた20戦目は、ホッコータルマエメモリアル（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月5日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、江戸切子特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のヴェールトゥマランに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月2日、中7週で迎えた22戦目は、馬産地日高特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。