ストーミーワンダー（2014年生、母ラッシュウインド）

ストーミーワンダー（2014年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「嵐のような驚き。父名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のストーミングホーム（当時16歳）と交配したラッシュウインドが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は槙本牧場。2019年の姫山菊花賞(地方重賞)に勝利した他、2019年のくろゆり賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額800万円（4万×200口）で一口馬主が募集された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

6月25日、デビュー戦は森裕太朗騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は466kg。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

9月3日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた3戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた4戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、神崎文男記念2017（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた5戦目は、一般C29（笠松ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジオパーククイーンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月29日、中3週で迎えた6戦目は、仕事納め特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒルノケープタウンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2018年）

1月23日、中3週で迎えた7戦目は、若草特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジークグランツに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

2月22日、中3週で迎えた8戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原幹生騎手（4戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスムーズジャズを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月22日、中3週で迎えた9戦目は、タンポポ特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤原幹生騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラッレグラーレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月6日、中1週で迎えた10戦目は、笠松町商工会特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤原幹生騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアップルパンチに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4月23日、中1週で迎えた11戦目は、花吹雪賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤原幹生騎手（7戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシークレットオースに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月28日、中4週で迎えた12戦目は、A・G・I（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤原幹生騎手（8戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシークレットオースに2馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

6月20日、中2週で迎えた13戦目は、AGI名古屋城カップ（名古屋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で藤原幹生騎手（9戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサルートアゲンに4馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

7月12日、中2週で迎えた14戦目は、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で藤原幹生騎手（10戦9勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエイシンバランサーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月6日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、コスモス特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で藤原幹生騎手（11戦9勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ドリームアローに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月5日、中3週で迎えた16戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で藤原幹生騎手（12戦9勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったフロリダパンサーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた17戦目は、地方重賞のゴールド争覇（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で藤原幹生騎手（13戦9勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい最後はナガラオリオンと並んで5着同着となった。

11月22日、中3週で迎えた18戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた19戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、初雪特別（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシェアードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

5歳（2019年）

1月10日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のナナヨンハーバーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

2月3日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞の黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた22戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のドリームアローを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

6月6日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の飛山濃水杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサムライドライブを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利数を13に伸ばす

7月9日、中4週で迎えた24戦目は、地方重賞の日本海スプリント（金沢ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた25戦目は、地方重賞の金沢スプリントカップ（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインクレドに4馬身の差をつけて勝利数を14に伸ばす

8月15日、中2週で迎えた26戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のカツゲキキトキトに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月13日、中3週で迎えた27戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のウインハピネスに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月4日、中2週で迎えた28戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のタガノゴールドを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

10月29日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞のゴールド争覇オープン（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた30戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺竜也騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6歳（2020年）

2月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、地方重賞のウインター争覇（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺竜也騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

5月8日、約3か月の休み明けで迎えた32戦目は、かがり火特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺竜也騎手（6戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のニホンピロヘンソンを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月22日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞の飛山濃水杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺竜也騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年8月6日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。