テネシーガール（1997年生、母Java Magic）

テネシーガール（1997年3月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のPine Bluff（当時8歳）と交配したJava Magicが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦4勝2着4回。2001年の高松宮記念(G1)で3着に入った他、2001年のセントウルステークス(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

7月11日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

7月17日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のニホンピロロータスに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、エンゼルカロにハナ差交わされて2着となった。

9月18日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

10月9日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、エンドアピールに半馬身交わされて2着となった。

11月6日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のグロウリボンに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

12月5日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（2000年）

6月11日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

8月6日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（7戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシンボリスウォードに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月10日、中4週で迎えた10戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

10月28日、中6週で迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（9戦3勝）。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた12戦目は、アンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（10戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、メジロダーリングに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた13戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（11戦3勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

4歳（2001年）

1月13日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（12戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで崩れずに走り抜いたが、ダンツキャストにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月4日、中2週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた16戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（13戦3勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、UHB杯（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（14戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

7月1日、中2週で迎えた18戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（15戦3勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

9月9日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（16戦3勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のダイタクヤマトを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

9月30日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（17戦4勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた21戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（18戦4勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月15日、中6週で迎えた22戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（19戦4勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

5歳（2002年）

3月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（20戦4勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。