レッドルゼル（2016年生、母フレンチノワール）

レッドルゼル（2016年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+熱望(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したフレンチノワールが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のドバイゴールデンシャヒーン(唖・G1)で2着に入った他、2023年のフェブラリーステークス(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月17日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月17日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピースプレイヤーに約11馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2019年）

1月26日、中9週で迎えた3戦目は、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったケイアイターコイズに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中9週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のペガサスに3馬身の差をつけて2勝目を収める

4月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月21日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの三峰山特別（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のオリオンパッチに3馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

11月23日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で北村友一騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたブルベアイリーデ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

1月5日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で北村友一騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、逃げるジャスティンにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月9日、中4週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のロードラズライトに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月4日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサクセスエナジーを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

6月13日、中9週で迎えた11戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は北村友一騎手（8戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したサヴィに半馬身届かず2着に敗北した。

7月12日、中3週で迎えた12戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月24日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリュウノユキナをクビ差振り切って6勝目を獲得した。

12月13日、中6週で迎えた14戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したジャスティンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2021年）

1月31日、中6週で迎えた15戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のワンダーリーデルをアタマ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

2月21日、中2週で迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（6戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月27日、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったZendenから3馬身1/4差の2着に敗北した。

10月6日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた19戦目は、Jpn1のJBCスプリント（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鬼脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサンライズノヴァに3馬身の差をつけて初のG1タイトルを獲得した。

6歳（2022年）

2月20日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（9戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月26日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（10戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったSwitzerlandから1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月5日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（11戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテイエムサウスダンに1馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月3日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（12戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

7歳（2023年）

2月19日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（13戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレモンポップを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月25日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（14戦6勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月11日、約7か月半の休み明けで迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

8歳（2024年）

2月18日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2024年2月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。