スペシャルエックス（2020年生、母ファーマクリーム）

スペシャルエックス（2020年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダノンレジェンド（当時10歳）と交配したファーマクリームが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は増尾牧場。2022年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で2着に入った他、2023年の兵庫ゴールドトロフィー(ハンデJpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、増尾牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、定蛇邦宏によって1,375万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

6月22日、デビュー戦は岩橋勇二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエムオージェネラルに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ3（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のメイドイットマムをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

9月8日、中5週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のメンコイボクチャンをクビ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

10月12日、中4週で迎えた4戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、2歳S2の鎌倉記念（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヒーローコールに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中5週で迎えた5戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、オマツリオトコに交わされて4馬身差の2着となった。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

3歳（2023年）

4月27日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、スティールペガサスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月1日、中4週で迎えた8戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（4戦3勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

7月4日、中4週で迎えた9戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のスティールペガサスをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月15日、中5週で迎えた10戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（6戦4勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月28日、中5週で迎えた11戦目は、北竜ひまわりライス特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（7戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリーチに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月1日、中4週で迎えた12戦目は、3歳戦の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ボヌールバローズに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中6週で迎えた13戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4歳（2024年）

4月25日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、エトワール賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた15戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、オグリキャップ記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

7月17日、中7週で迎えた16戦目は、ポラリスサマースプリント（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（9戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を爆発させて、最後は2着のドウドウキリシマに1馬身半の差をつけて6勝目を手中に収めた。

8月14日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた17戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から24kg戻して迎えた18戦目は、道営スプリント（門別ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（10戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクーファアチャラを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて7勝目をマークした。