ヤマニンデリシュー（2010年生、母ヤマニンクイール）

ヤマニンデリシュー（2010年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋心地よい（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンセラフィム（当時11歳）と交配したヤマニンクイールが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は廣田光夫。2018年のウインター争覇(地方重賞)で2着に入った他、2018年のオグリキャップ記念(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

6月2日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

8月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、花田大昂騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

4歳（2014年）

4月22日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた3戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、一般C22（笠松ダート800m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハートアンドソウルに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月16日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた4戦目は、屋形船特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井友彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキョウワミラージュに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月30日、中1週で迎えた5戦目は、板取川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉井友彦騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンプリムスに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月19日、中2週で迎えた6戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉井友彦騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラステラッサに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月4日、中1週で迎えた7戦目は、付知峡特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉井友彦騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノンブルドールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月17日、中1週で迎えた8戦目は、C級チャンピオン特別（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉井友彦騎手（5戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクライノートに5馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

8月25日、中5週で迎えた9戦目は、舟山賞（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で吉井友彦騎手（6戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクライノートに3馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5歳（2015年）

1月12日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、岐阜信用金庫杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉井友彦騎手（7戦7勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のヤマニンヘリテージに3馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

2月2日、中2週で迎えた11戦目は、こぶし特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉井友彦騎手（8戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のマルヨレギュラーに1馬身半の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

3月16日、中5週で迎えた12戦目は、孟春特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉井友彦騎手（9戦9勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた13戦目は、八重桜賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉井友彦騎手（10戦9勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマニンサッチェルに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月27日、中3週で迎えた14戦目は、菜の花特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉井友彦騎手（11戦10勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャーサンプラーンをアタマ差だけ差し切って順当に勝利した。

5月25日、中3週で迎えた15戦目は、A・G・I（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉井友彦騎手（12戦11勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた16戦目は、飛水峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉井友彦騎手（13戦11勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず3着に敗れた。

10月26日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、がんばれ笠松競馬（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で吉井友彦騎手（14戦11勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた18戦目は、コスモス賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で吉井友彦騎手（15戦11勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

12月28日、中4週で迎えた19戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で吉井友彦騎手（16戦11勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったベアファーストに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2016年）

1月7日、中0週で迎えた20戦目は、一般B2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で吉井友彦騎手（17戦11勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のデルママツタロウに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月30日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、島崎和也騎手を鞍上に迎えて、清流賞（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に終わった。

10月12日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、奥飛騨賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉井友彦騎手（18戦12勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るパーソナルベストを半馬身差し切って休み明けの一戦を物にした。

11月7日、中3週で迎えた23戦目は、中山七里特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井友彦騎手（19戦13勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったピースタイムにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月23日、中1週で迎えた24戦目は、畜産フェア特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉井友彦騎手（20戦13勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したネイバルエンスンにハナ差届かず2着に甘んじた。

7歳（2017年）

3月22日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、クロッカス賞（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉井友彦騎手（21戦13勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るルーヴルヴォイスを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

4月24日、中4週で迎えた26戦目は、菜の花特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉井友彦騎手（22戦14勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、あじさい賞（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉井友彦騎手（23戦14勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた28戦目は、マックル賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉井友彦騎手（24戦14勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったデルマチョウスケに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中1週で迎えた29戦目は、私飲んでます逃げない水素水36（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉井友彦騎手（25戦14勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のベジャールコードに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月11日、中3週で迎えた30戦目は、セプテンバー特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉井友彦騎手（26戦15勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた31戦目は、十六銀行創立140周年記念杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉井友彦騎手（27戦15勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチタンクレバーに2馬身半の差をつけて勝利数を16に伸ばす

11月10日、中3週で迎えた32戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉井友彦騎手（28戦16勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず3着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた33戦目は、初雪特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉井友彦騎手（29戦16勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレジメンタルに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月31日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で吉井友彦騎手（30戦17勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

8歳（2018年）

1月24日、中2週で迎えた35戦目は、葉牡丹特別（笠松ダート1600m 雪/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で吉井友彦騎手（31戦17勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るベルボームをクビ差だけ差し切って下馬評通りの実力を証明した。

2月8日、中1週で迎えた36戦目は、地方重賞のウインター争覇（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で吉井友彦騎手（32戦18勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったハタノリヴィールに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月22日、中5週で迎えた37戦目は、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で吉井友彦騎手（33戦18勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた38戦目は、地方重賞のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で吉井友彦騎手（34戦18勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月1日、中4週で迎えた39戦目は、夏木立特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で吉井友彦騎手（35戦18勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。