カワキタコマンド（2007年生、母アイシータカオー）

カワキタコマンド（2007年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋命令」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時7歳）と交配したアイシータカオーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地38戦4勝2着3回。2011年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入った他、2011年のアイルランドトロフィー(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月1日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず12着に終わった。

8月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

9月6日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

10月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のモンテフジサンに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月24日、中2週で迎えた6戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

11月1日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

12月27日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

3歳（2010年）

1月5日、連闘で迎えた9戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（7戦1勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

3月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（9戦1勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた13戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（10戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた14戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武士沢友治騎手（11戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた15戦目は、3歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武士沢友治騎手（12戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

8月1日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月30日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた17戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小峰城特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

12月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の志賀島特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月25日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したマサノウイズキッドを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

2月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

3月26日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた23戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

4月30日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の鮫ヶ尾城特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、逃げるシンボリアニマートを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

6月12日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月3日、中2週で迎えた28戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の大森浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイキエイワンを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月16日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた30戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレジェンドブルーを上がり3位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を獲得した。

9月11日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた32戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマコトギャラクシーをクビ差振り切って4勝目をマークした。

10月15日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた33戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーセンレーヴを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた34戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5歳（2012年）

5月27日、約7か月の休み明けで迎えた35戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

6歳（2013年）

5月26日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた36戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた37戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた38戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。