メジロブライト（1994年生、母レールデュタン）

メジロブライト（1994年4月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。1998年にJRA賞最優秀父内国産馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時7歳）と交配したレールデュタンが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地25戦8勝2着8回。1998年の天皇賞（春）(G1)に勝利した他、1998年の有馬記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

8月31日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。6頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るパームシャドウを上がり1位の末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

9月22日、中2週で迎えた2戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったスプリングダイアナに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月19日、中3週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したシーキングザパールを捕まえ切れず、5馬身差の2着となった。

12月21日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブレーブテンダーに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

3歳（1997年）

2月9日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセイリューオーを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

3月16日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したビッグサンデーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月13日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

6月1日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月12日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周雨/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドマイヤラピスに約11馬身の大差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4歳（1998年）

1月25日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイネルブリッジに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを手に入れた。

3月22日、中7週で迎えた13戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクジャスティスをハナ差振り切って3連勝で重賞5勝目をマークした。

5月3日、中5週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のステイゴールドに2馬身の差をつけて最強ステイヤーの称号を獲得した。

7月12日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

10月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したセイウンスカイにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

12月27日、中7週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（7戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したグラスワンダーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5歳（1999年）

1月24日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で河内洋騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエモシオンをクビ差振り切って7つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月21日、中7週で迎えた20戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で河内洋騎手（9戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスペシャルウィークを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月2日、中5週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で河内洋騎手（10戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したスペシャルウィークを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月10日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で河内洋騎手（11戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したツルマルツヨシに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で河内洋騎手（12戦5勝）。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

12月26日、中7週で迎えた24戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で河内洋騎手（13戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2000年）

10月8日、約9か月半の休み明けで迎えた25戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。