パナシア（1986年生、母フイリバスター）

パナシア（1986年5月25日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時13歳）と交配したフイリバスターが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着5回、中央障害5戦1勝。主な勝ち鞍は1990年の霞ケ浦特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

二本柳俊夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

12月10日、デビュー戦は杉浦宏昭騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスピードマナードに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1989年）

3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、4歳400万下のもくれん賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

6月10日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下のくちなし賞（東京芝2400m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月7日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上400万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦宏昭騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったカイキョウにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

4歳（1990年）

1月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

2月11日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月11日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（9戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のカタリナラビットを半馬身振り切って2勝目をマークした。

4月14日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（10戦2勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったザッツマイドリームに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月4日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の薫風ステークス（東京芝2000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（11戦2勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（12戦2勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったガスティーホースに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で杉浦宏昭騎手（13戦2勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で杉浦宏昭騎手（14戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で杉浦宏昭騎手（15戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したホッカイローマンを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

9月9日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で杉浦宏昭騎手（16戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で杉浦宏昭騎手（17戦2勝）。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のツクバエースを半馬身振り切って雨下の激戦を制した。

10月27日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で杉浦宏昭騎手（18戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったチョウカイエースに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で杉浦宏昭騎手（19戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で杉浦宏昭騎手（20戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジミリスカムを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

5歳（1991年）

1月6日、中4週で迎えた23戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で杉浦宏昭騎手（21戦4勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

10月26日、約10か月の休み明けで迎えた24戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、白秋ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

6歳（1992年）

1月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（22戦4勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

2月22日、中5週で迎えた26戦目は、白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（23戦4勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（24戦4勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた28戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（25戦4勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた29戦目は、薫風ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（26戦4勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（27戦4勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

12月6日、約6か月の休養明けで迎えた31戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7歳（1993年）

2月6日、中6週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のトレーシーアンに5馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

2月28日、中2週で迎えた34戦目は、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。9着に終わった。

3月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中剛騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた36戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で田中剛騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。