トチノルーラー（1984年生、母セイビニシキ）

トチノルーラー（1984年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のラツキールーラ（当時10歳）と交配したセイビニシキが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は竹中牧場。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回、地方16戦5勝2着3回。1987年のきさらぎ賞(G3)に勝利した他、1986年の新潟3歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

7月12日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は524kg。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のバンブータローに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月31日、中4週で迎えた3戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったクールハートに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月27日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの芙蓉特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のヒロウエルダに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（1987年）

1月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のユーワジェームスをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

2月15日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスズノライジンに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

3月29日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦3勝）。20頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り最後はユーワジェームスと並んで9着同着となった。

5月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯沢誠治騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦3勝）。24頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、7着に終わった。

4歳（1988年）

5月28日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯沢誠治騎手（9戦3勝）。5頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた13戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、札幌日経賞（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5歳（1989年）

5月15日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた15戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（上山ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた16戦目は、一般A2（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた17戦目は、山中初騎手を鞍上に迎えて、鳥海大賞典（上山ダート2300m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた18戦目は、文月特別（上山ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

6歳（1990年）

5月14日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた19戦目は、山ノ井良浩騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（上山ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったタイガールイスからクビ差の2着に甘んじた。

6月24日、中5週で迎えた20戦目は、鳥海大賞典（上山ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は山中初騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったロングリュウから3馬身差の2着となった。

8月15日、中6週で迎えた21戦目は、サンシャインマイラーズカップ（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のカネノシヤトルに約13馬身の大差をつけて久々に勝利を挙げた。

10月7日、中7週で迎えた22戦目は、南部杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

7歳（1991年）

5月26日、約7か月半の休養明けで迎えた23戦目は、一般B3イ（上山ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は山ノ井良浩騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のオールワンに7馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

6月10日、中1週で迎えた24戦目は、水無月特別（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は前野幸一騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンユーバトラーからアタマ差の2着に甘んじた。

7月7日、中3週で迎えた25戦目は、一般B2ロ（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山ノ井良浩騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のトシノダイリンに約12馬身の大差をつけて優勝

7月23日、中1週で迎えた26戦目は、中央競馬騎手招待（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた27戦目は、オーガストスプリント（上山ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアメリカンミツルに1馬身の差をつけて8勝目を収める

9月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、一般B（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（7戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアサフブキに4馬身の差をつけて優勝

8歳（1992年）

4月13日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、一般B1ロ（上山ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は山ノ井良浩騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月27日、中1週で馬体重を前走からさらに13kg減らして迎えた30戦目は、一般B1ロ（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山ノ井良浩騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。