ピーターホーラー（1983年生、母プロントモアー）

ピーターホーラー（1983年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のタイテエム（当時14歳）と交配したプロントモアーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。戦績は、中央平地30戦5勝2着2回、地方2戦0勝。1986年、1987年と愛知杯(ハンデG3)を連覇した他、1987年の中日新聞杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荻野光男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月12日、デビュー戦は4歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。鞍上は田原成貴騎手。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のヒロノユウシュンに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにした。

2月2日、4歳400万下の梅花賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

2月23日、4歳400万下のヒヤシンス賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月22日、4歳400万下のアネモネ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウカイラチーネを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月4日、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月6日、ハンデ戦で4歳900万下のひめゆり賞（中京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

8月2日、ハンデ戦で4歳以上900万下の函館競馬場開設90周年記念（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

8月17日、4歳以上900万下（函館芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマチカネコーシに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールを駆け抜けた。

9月28日、3歳G3の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

10月25日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の清水特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は飯田明弘騎手。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったメジロレマノにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月8日、4歳以上1400万下の比叡特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田明弘騎手。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月30日、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で飯田明弘騎手。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のプレジデントシチーをクビ差振り切ってトップでゴールに入った。

4歳（1987年）

1月5日、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で飯田明弘騎手。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月22日、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田明弘騎手。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3月8日、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で飯田明弘騎手。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったウインドストースに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月5日、G2のサンケイ大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で飯田明弘騎手。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月17日、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で飯田明弘騎手。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

6月28日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で飯田明弘騎手。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月7日、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で飯田明弘騎手。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に終わった。

12月13日、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で飯田明弘騎手。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンライズワールドに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（1988年）

1月24日、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で飯田明弘騎手。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

3月6日、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

3月20日、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4月9日、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

5月15日、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田島信行騎手。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

6月26日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は松永昌博騎手。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月27日、4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は田島良保騎手。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月22日、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

12月11日、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

6歳（1989年）

10月8日、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山雄一騎手。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

7歳（1990年）

4月21日、一般C4-1（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は西川敏弘騎手。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月4日、一般C4-3（高知ダート1300m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。7着に敗れた。