オジュウチョウサン（2011年生、母シャドウシルエット）

オジュウチョウサン（2011年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「家族名より+冠名」。2016年にJRA賞最優秀障害馬、2017年にJRA賞最優秀障害馬、2018年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時17歳）と交配したシャドウシルエットが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。2021年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2022年の中山グランドジャンプ(JG1)を制するなど、G1級競走5勝を含む重賞9勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

10月19日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3歳（2014年）

11月15日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2800m 小雨/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。14着に終わった。

4歳（2015年）

1月5日、中6週で迎えた4戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったエースワンから3/4馬身差の2着となった。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた6戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のイフウドウドウに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月21日、中3週で迎えた7戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアドマイヤサイモンに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で山本康志騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた9戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

7月25日、中3週で迎えた10戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝3380m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のカシマシンセイに3馬身の差をつけて優勝

12月5日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた12戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（2016年）

3月6日、中9週で迎えた13戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で石神深一騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったニホンピロバロンから1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中5週で迎えた14戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で石神深一騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のサナシオンに3馬身半の差をつけてG1ホースの称号を奪取した。

6月25日、中9週で迎えた15戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で石神深一騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のウインヤードに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月16日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で石神深一騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマキオボーラーに1馬身半の差をつけて3連勝で3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

12月23日、中9週で迎えた17戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で石神深一騎手（8戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアップトゥデイトに9馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルをゲットした。

6歳（2017年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で石神深一騎手（9戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のアップトゥデイトに2馬身半の差をつけて5連勝で5つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月15日、中4週で迎えた19戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で石神深一騎手（10戦6勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のサンレイデュークに3馬身半の差をつけてG1・3勝目をマークした。

10月15日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 雨/重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で石神深一騎手（11戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のグッドスカイに約12馬身の大差をつけて連覇達成

12月23日、中9週で迎えた21戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は13戦連続で石神深一騎手（12戦8勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のアップトゥデイトに半馬身の差をつけて4つ目のG1タイトルをつかんだ。

7歳（2018年）

4月14日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は14戦連続で石神深一騎手（13戦9勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアップトゥデイトに約16馬身の大差をつけて5つ目のG1タイトルをつかんだ。

7月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の開成山特別（福島芝2600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のドリームスピリットに3馬身の差をつけて10連勝を達成した。

11月3日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブラックプラチナムを半馬身振り切って連勝数を11に伸ばした。

12月23日、中6週で迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

8歳（2019年）

3月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は石神深一騎手（14戦10勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のタイセイドリームに2馬身半の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

4月13日、中4週で迎えた27戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（15戦11勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のシンキングダンサーに2馬身半の差をつけて6つ目のG1タイトルを獲得した。

10月6日、約6か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（16戦12勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた30戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9歳（2020年）

3月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は石神深一騎手（17戦12勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のシングンマイケルに9馬身の差をつけて連覇達成

4月18日、中4週で迎えた32戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/不良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（18戦13勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウダッサイに3馬身の差をつけて7つ目のG1タイトルを手に入れた。

11月14日、約7か月の休養明けで迎えた33戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（19戦14勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に敗れた。

10歳（2021年）

4月17日、約5か月の休養明けで迎えた34戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（20戦14勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月17日、約6か月の休み明けで迎えた35戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で石神深一騎手（21戦14勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月25日、中9週で迎えた36戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で石神深一騎手（22戦14勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のブラゾンダムールに3馬身の差をつけて8つ目のG1タイトルをつかんだ。

11歳（2022年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で石神深一騎手（23戦15勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた38戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で石神深一騎手（24戦15勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のブラゾンダムールに1馬身1/4の差をつけてG1・9勝目を挙げた。

10月16日、約6か月の休養明けで迎えた39戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で石神深一騎手（25戦16勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月24日、中9週で迎えた40戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で石神深一騎手（26戦16勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2022年12月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。